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会社を辞めようかと思い始めた新入社員への「逆効果」につながる声掛けとは?

2024.09.03

そろそろ4月に入社した新入社員の多くが辞めることを検討し始める時期といわれる。誰もがぶつかるその壁において、会社側、特に上司はどんなことができるだろうか。

上司の声がけ次第で新入社員の心と行動が変わることもあるため、ぜひ意識したいものだ。

今回は、上司がやりがちな逆効果になる声かけを、新しいキャリア支援を行う「パソナビキャリア大学校」を今夏にオープンさせるなど、若者のキャリアアップ支援に精力的に取り組むキャリアモチベーションのプロである株式会社パーソナルナビ社長の漆沢祐樹氏に聞いた。

新入社員の3割以上は入社後4~6ヶ月で退職を検討

レバレジーズ株式会社が運営する新卒向け就職エージェント「career ticket (キャリアチケット)」が、入社1年目の社員300人を対象に行った「入社後の状況に関する調査」の結果で、新入社員に「退職を考えたことはあるか」尋ねたところ、約半数が「退職を考えたことがある」と回答した。

退職を考えた時期では、「入社4~6ヶ月後(35.6%)」が最も多く、「入社7~9ヶ月後(27.4%)」と続いた。

おおむね、一年目の4ヶ月後から退職が脳裏をよぎるようだ。

4月入社の場合は、7月が4ヶ月目となることから、7月から9月が最も「辞めようかな」と考える時期であるということだ。今の時期はまさに辞めやすいタイミングといえる。

新入社員がよりやめたくなる!?マイナスになる上司の声かけ

上司は、「辞める」空気を新入社員から読み取り、何かしらの声かけを行うこともあるのではないだろうか。

しかしその声かけにより、かえって辞める方向に向かってしまうこともある。漆沢氏によると、例えば次の5つは逆効果になってしまうことがあると話す。

1.「続けていれば良いこともある」
2.「まずは目の前のことに集中したほうがいい」
3.「俺(私)も、そんな時期があった」
4.「会社や周りのことを考えたほうがいい」
5.「やめてどうするの?」

「新入社員が数ヶ月でやめることを検討している原因の多くは『キャリアショック』が理由です。つまり『入社前と入社後の理想の働き方とのギャップ』を起こしているのです。これは当然、誰でも起こりうることです。これを踏まえて逆効果になる声かけを解説します」

1.「続けていれば良いこともある」

「この言葉は、新入社員に対して現実逃避を促すものであり、具体的な解決策や支援を提供していません。『そのうち良いこともある』という漠然とした期待感を持たせるだけで、現在の問題や不満に対する具体的な対処方法を示していないため、新入社員の悩みを軽視することになります」

2.まずは目の前のことに集中したほうがいい

「この言葉は、新入社員が抱える問題や不安を無視し、ただ現状を受け入れろと強制するものであり、現実逃避につながります。新入社員が抱える問題に向き合わず、短期的な視点での行動を強いるため、根本的な解決にはなりません」

3.「俺(私)も、そんな時期があった」(部下から聞かれてないのに、いきなり言う)

「この言葉は、上司や先輩自身の経験を語ることで新入社員の問題を一般化し、一人一人の状況や感情に対する配慮が欠けています。本質的な問題のすり替えであり、新入社員の具体的な悩みや状況に対して適切な対応がなされないため、不安やストレスを解消する手助けにはなりません」

4.会社や周りのことを考えたほうがいい

「この言葉は、新入社員に対して自己犠牲を強いるものであり、個人の感情や問題を無視しています。本質のすり替えが行われており、新入社員自身の気持ちや意見を尊重していないため、モチベーションの低下や、さらなる不安を引き起こす可能性があります」

5.やめてどうするの?(話を深く聞かず、いきなり言う)

「この質問は、新入社員の決断を否定的に捉え、具体的な解決策や支援を提供せずに疑念を抱かせるものです。現実逃避と本質のすり替えが組み合わさっており、新入社員が抱える問題に真剣に向き合わず、結果として問題解決を先延ばしにすることになります」

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