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1000人に聞いた「世界に誇れる日本企業」ランキング、3位任天堂、2位ソニー、1位は?

2024.08.30

(3)いずれも「製造業」が過半数を占めるほか、「航空運輸業」「総合商社」が名を連ねる

「世界的に知名度が高い」と思う企業(以下、知名度ランキング)を調査したところ、1位「トヨタ自動車」(回答率48.8%)、2位「ソニー」(同26.5%)、3位「任天堂」(同19.5%)、4位「パナソニック」(同19.3%)、5位「本田技研工業(ホンダ)」(同18.2%)となり、トップ5は総合ランキングと同様の順位となった。

知名度ランキングトップ20のうち、総合ランキングトップ20にも名を連ねる企業は15社であり、総合ランキングのトップ20圏外からは、12位「ファーストリテイリング(ユニクロ)」(同10.5%)、17位「シャープ」(同9.0%)、18位「ヤマハ」(同8.5%)、19位「富士通」(同8.3%)、20位「ニコン」(同7.7%)の5社がランクインしている。

「ファーストリテイリング(ユニクロ)」は、アパレル業界での世界売上高ランキング3位の実績を有し、「ヤマハ」は世界で指折りのピアノブランドに位置付けられ世界的なシェアを誇るなど、各業界で最先端を走る企業がランクインしている。(図表D)

図表D

「製品やサービスの品質において世界に誇れる」と思う企業(以下、品質ランキング)を調査したところ、1位「トヨタ自動車」(回答率38.9%)、2位「ソニー」(同18.6%)、3位「パナソニック」(同14.9%)、4位「任天堂」(同13.5%)、5位「本田技研工業(ホンダ)」(同12.1%)となり、トップ5内の順位に若干の入れ替わりがあるものの、総合ランキングと同じ顔ぶれとなった。

品質ランキングでは、製造業がトップ20のうち19社を占めており、電気機器メーカー4社(ソニー、パナソニック、日立製作所、シャープ)、自動車メーカー3社(トヨタ自動車、本田技研工業(ホンダ)、日産自動車)、カメラメーカー3社(キヤノン、ニコン、富士フイルム)など、日本の製造業が有する技術力に対する信頼性が表れた結果となっている。(図表E)

図表E

「組織力や経営体制が世界に誇れる」と思う企業(以下、組織力ランキング)を調査したところ、1位「トヨタ自動車」(回答率31.5%)から5位「本田技研工業(ホンダ)」(同5.5%)までのトップ5は、総合ランキングと同様の順位となったが、「トヨタ自動車」以外は回答率が10%未満であり、評価が分散している。

総合ランキングのトップ20圏外からは、インターネット附随サービス業の「楽天」(7位、同4.0%)や通信業の「ソフトバンク」(16位、同3.2%)、総合商社の「伊藤忠商事」(14位、同3.3%)や「三菱商事」(18位、同3.1%)などが組織力ランキングの上位にランクインした。日本独自のビジネスである総合商社の強固な組織力や、カリスマ創業者を中心に2000年代に急成長を遂げたインターネット関連企業の経営に対する高い評価がうかがえる。(図表F)

図表F

総評

「世界に誇れる日本企業」の総合ランキングトップ5にランクインした企業(「トヨタ自動車」、「ソニー」、「任天堂」、「パナソニック」、「本田技研工業(ホンダ)」)は、「知名度ランキング」、「品質ランキング」、「組織力ランキング」のすべてにおいて、トップ5を独占し、前回調査からも顔ぶれが変わっていないことから、日本が世界に誇る企業として強く認知されているといえる。

他方、各ランキングの上位にランクインした企業には、「技術力や品質」を強みとする「製造業」だけでなく、「高いホスピタリティ」が注目される「航空運輸業」や「サービス業」、日本独自のビジネスとして100年以上の業歴を誇る「総合商社」、カリスマ創業者率いる「IT関連企業」など、各業界で世界と渡り合う企業が名を連ねており、いずれも間違いなく日本が世界に誇る企業といえる。

「モノづくり」に目線を向ければ、かつて「Made in Japan」は「高品質」の証として世界中の評価を得ていた。しかし昨今では、海外の新興ベンチャー企業の台頭や、新興国における技術力の向上によって、日本の「技術力」や「品質」のアドバンテージは失われつつあるという印象だ。

一方、これまで「クールジャパン」や「おもてなし」という言葉を通じて注目を集めてきた日本独自の文化と、日本が長年にわたり築いてきた「モノづくり」の精神は、今回の調査における「自動車」、「電気機器」、「ゲーム機」などの評価にも息づいており、今後、日本が世界で存在感を示すための主柱であることは間違いないと考えられる。

<調査概要>
・調査名称:第6回「世界に誇れる日本企業」調査
・調査方法:インターネット調査
・調査エリア:全国
・調査日:2024年6月12日(水)
・調査対象:20~69 歳の男女1,000名
・調査対象企業:年間売上2,500億円以上の企業を中心に200社を抽出
・有効回答数:1,000サンプル

出典:リスクモンスター

構成/こじへい

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