日本にはその確かな技術力や、商品・サービスの質により、他の国からも高く評価されている企業が数多く存在する。では、その中で最も多くの人から「世界に誇れる企業」と思われている会社はどこか?
法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスターはこのほど、20代から60代の男女1,000名を対象に「世界に誇れる日本を代表する企業」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
「世界に誇れる日本企業」に関する調査は今回で6回目。2017年に実施した前回調査以降、平成から令和への改元や新型コロナウイルス感染拡大、東京オリンピック開催、急速な円安進行など様々な歴史的事象を経て、目まぐるしく経営環境が変化する中、日本を代表する企業のイメージにどのような変化が生じたかを探るべく、7年ぶりに行ったものだ。
(1)世界に誇れる日本企業の1位はトヨタ自動車!
第6回「世界に誇れる日本企業ランキング」(以下、総合ランキング)の1位は「トヨタ自動車」(回答率46.2%)となった。以下、2位「ソニー」(同28.5%)、3位「任天堂」(同23.7%)、4位「パナソニック」(同22.9%)、5位「本田技研工業(ホンダ)」(同19.3%)、6位「日立製作所」(同17.0%)、7位「サントリー」(同16.8%)、8位「全日本空輸(ANA)」(同16.5%)、9位「キヤノン」(同16.4%)、10位「ブリヂストン」(同16.0%)と続いた。
2017年実施の「第5回世界に誇れる日本企業」調査(以下、前回調査)から7年ぶりとなる今回の調査においても、1位と2位は前回調査と同様の結果となった。また、トップ5内の企業においては、順位の変動はあったが、顔ぶれに変化はなく、トップ20内の企業のうち、16社は前回調査と同じ企業が並んでいる。
前回順位から変動した企業をみると、2018年に前社長による事件で話題となった「日産自動車」(前回6位→今回17位)や、2024年に大規模なリストラを実施した「ヤマト運輸」(前回18位→今回47位)は大幅なランクダウンとなった。
トップ20にランクインした企業の業種としては、飲料品製造業や自動車製造業などの製造業が17社を占め、日本のモノづくりを担う製造業の存在感を示す結果となっている。また、製造業以外では、航空運輸業2社、コンビニエンスストア1社がランクインしている。
なお、トップ100 については、図表Bにまとめた。
(2)誇れるポイントは「技術力」「品質」を重視、年代が上がるにつれその傾向が顕著に
世界に誇れる日本企業として重視するイメージを調査したところ、1位「技術力」(回答率48.1%)、2位「製品・商品の品質」(同39.4%)、3位「世界シェア」(同34.9%)となり、4位「安定性」(同29.0%)、5位「誠実さ」(同25.0%)が続いた。上位3項目は、性別や世代を問わず上位を占め、「技術力」や「製品・商品の品質」においては、高齢層ほど優れた技術や品質に対して誇りを感じている様子が表れている。(図表C)