「結果を出す人」とはどんな人でしょうか。それは「結果にこだわる人」ではないでしょうか。結果にこだわり、達成する人というのは、たとえ環境の変化があってもブレません。どんな環境であってもパフォーマンスが落ちないのです。
環境の変化と聞いて、なにが思い浮かぶでしょうか。ここ数年、時代の変化は目まぐるしいです。コロナウイルスの流行で働き方が大きく変わったように、年功序列の廃止、雇用の流動化、定年退職の年齢引き上げや年金保険の受給年齢引き上げなど、数十年前には想像もつかなかったことが起きています。そしてそれはこれから先の未来にも言えることでしょう。
20歳から60歳まで働くとしても40年。これからはもっと長い時間を労働に充てる人が増えるでしょう。そんな、40年以上働くのが当たり前になっている日本では、40年間何の環境の変化も受けずに働き続けることの方が稀でしょう。例え自身に変化がなくても、時代は変わります。はたしてそれに順応できるのか。変わらずパフォーマンスを発揮できる人はどんな特徴があるのか。ご紹介していきましょう。
1「言い訳をしない人」
環境が変わっても結果を出し続ける人の特徴1つ目は「言い訳をしない人」です。「結果を出し続ける人の特徴」なのでそもそも結果を出す必要がありますが、言い訳をしているようでは結果は出ません。環境が変わったことを言い訳にしている人はそれまでの結果はたまたま(環境のおかげ)であった可能性があります。大事なのは結果が出なかったときにその原因を改善できるかどうかがポイントになってきます。しかし、そこでその原因を自分以外のもの(他責)に求めてしまった瞬間に、自分ではどうにもならない、つまり改善を諦め結果が出ないことを許容してしまうことになるからです。もちろん、中には自分ではどうすることもできないこともあるかもしれませんが、100%自分にはどうすることもできないことの方が珍しいはずです。難しい場面でも他責ではなく自責で捉えて自分には何ができるかを考え続けられる人が環境が変わっても結果を出し続けられる人です。
2「環境に適用しようとする人」
環境が変わっても結果を出し続ける人の特徴2つ目は「環境に適用しようとする人」です。日ごとに時代の変化スピードも速くなっており、1-2年前にはうまくいっていたやり方が通用しなくなってきたということがざらにあります。こういったときに「このやり方で勝ててきたらこれが正しいはずだ」とこれまでのやり方に固執してしまうと変化に対応しきれず置いてけぼりをくらってしまうことになります。我々は日々生きているので毎日の微妙な変化を感じることが難しく、上手くいっているときほどついつい「現状がずっと続く」と思ってしまいがちです。しかしながら、すべてのものは常に変化していてそれに対応したり時には自分自身がその変化の最先端にいるように変化していかなければ勝ち続けることはできません。自ら主体的に環境に適用していくことや時には自らが環境を変えたりすることで結果を出し続けることができます。
3「結果にこだわる人」
環境が変わっても結果を出し続ける人の特徴3つ目は「結果にこだわる人」です。これは少し根性論の要素がありますが、私は結果を出し続ける要因の中でもっとも重要だと感じています。結果にこだわるからこそ無意味な言い訳をするのをやめたり、環境にどう適用して結果を出そうかという思考が働くからです。極端な話、結果はどうでもよいとなってしまうと思考を停止させても何も問題がなくなってしまうのです。
中にはプロセスが重要だという方もいらっしゃると思いますが、プロセスはあくまでも結果を出すためのものです。(特定のプロセスを踏むこと自体がそこで求められている結果でない限り)プロセスがよければ結果はどうでもよいということはないはずです。プロセスは重要であり結果はもっと重要であるということです。
まとめ
環境の変化は、会社からの部署異動の内示であったり、引っ越しや家族の都合であったり、時代の変化であったり、本人が望んでない場合もあるでしょう。そしてそれは、自分でコントロールできない「変数」の部分でもあります。ですが、そこで他責思考になり成長を止めてしまう人と、与えられた環境の中で何ができるか自責思考で考える人に分かれるのではないでしょうか。「前は環境が整っていたから成果を出せた。やる気が出た」などという言い訳はせず、淡々と今できることに集中する。新しい環境に自分が適用しようとする。勝手がわからない・これまでのやり方が通用しないのであれば質より量をこなし、PDCAを回しながら仮説を立て実行し、振り返る。そしてまた新たな目標を設定し、それに向かって走る。結果にこだわり、目標達成に向けて試行錯誤する。これを繰り返せる人は、環境や時代の変化にも順応でき、いつでも結果を出せる人になれるはずです。
文/識学講師 渡邉健太