「構いません」の言い換え表現
「構いません」は丁寧語ですが、「構う」に「許可する」や「(わたしが)気にする」といったニュアンスがあるため、使うシチュエーションを選ぶ必要があります。「構いません」を使っても失礼にならないか迷ったときは、別の言葉で言い換えるのも一つの方法です。
「構いません」の言い換えに用いられる表現をご紹介します。
■「差し支えございません」
「ございます」も丁寧語の一つですが、「あります」よりも丁寧な表現です。「都合の悪い事情」や「支障」を意味する「差し支え」とつなげて「差し支えございません」とすれば、「都合の悪いことはありません」という意味を丁寧に表現できます。
A「こちらにパンフレットを置いてもよいですか?」
B「差し支えございません」
■「問題ございません」
同じく「ございません」を使って「問題ありません」とすれば、問題のない状態であることを丁寧かつシンプルに伝えられます。
A「マッサージチェアの使い心地はいかがですか?」
B「問題ございません」
「構いません」を使う前に状況を考えてみよう
「構いません」は敬語ですが、「許可する」や「(わたしが)気にする」という意味があるため、ビジネスシーンや目上の人との会話にはふさわしくないと考えられます。
「(わたしが)喜んでいる」や、「(わたしが)申し訳ないと思っている」といったニュアンスを含む言葉に置き換えて話すほうが、相手に不快な気持ちを与えにくくなります。「構いません」を使う前に、本当にふさわしい状況か考えてみてください。
構成/林 泉