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エフピーウーマン・大竹のり子さんが指南する50代が資産管理で陥りがちな失敗

2024.08.18

女性の人生を、「お金」を切り口にサポートしてきたファイナンシャルプランナー・大竹のり子さんに、ミドルシニア世代が知っておきたいお金の知識について伺います。老後のライフプランの描き方や、老後に必要な資産の算出の仕方について教えていただいた前編に続き、後編では、初心者が老後資金の準備のために資産運用をする際に、知っておきたいポイントやノウハウについて伺いました。

前編はこちら

大竹のり子
ファイナンシャルプランナー(CFP認定者・1級FP技能士)。2005年5月‶女性のためのお金の総合クリニック〟エフピーウーマンを設立。女性に向けてのお金の教養セミナーやマネーコンサルティングなどを行ない、「お金」を切り口にして女性の人生をサポートしている。

Q:有益なお金の情報は、どのように入手したらいいでしょう?

A:まず、情報を3種類に分類すると判断しやすくなります!

――新聞やテレビ、Webサイトなど、いまはお金に関する情報がちまたに溢れています。その中から自分が必要とする情報を見分けるにはどうしたらいいでしょう?

大竹:私たちが目にするお金の情報は確かにたくさんありますが、どの情報も以下の3つに分けることができます。

それは、「収入を増やす情報」「支出を減らす情報」「お金を増やす(お金に働いてもらう)情報」の3種類です。

受け取った情報が、このうちどれなのかをまず判別して整理すると、必要とする情報かどうかが判断しやすくなります。

なぜなら、お金を増やすには、収入を増やして支出を減らすか、もしくは収入から支出を引いて、その差額を運用に回して増やすという方法しかないからです。ご自身の資産状況を明確にして臨めば、そのときどきで必要な情報がわかると思います。

Q:老後資金を準備するミドルシニア世代が陥りがちな失敗とは?

A:目標額を定めずに資産運用をしているケースです

――これまで多くのお金の相談を受けてきた中で、ミドルシニアの女性が陥りがちな好ましくない事例を教えてください。

大竹:節約をマメにして頑張っているのに、資産運用に対してしっかりした知識がないために、不安が先に立って最初の一歩を踏み出せていない女性が多いですね。少額でも、何かしら運用していると、70~80歳代になったときの貯まり具合が違います。

また、キャリアウーマンでバリバリ働いてきた人の場合、収入は多いのですが、忙しさのあまり、家計管理にあまり気がまわらずに貯蓄額が意外に少ない人も多いんです。そのような人は、収入のある今のうちに何かしら考えて、固定費を下げる努力をしておくことが必要です。

――なるほど。では、いざ老後のために資産運用を始めようという際にミドルシニア世代が陥りがちな失敗事例も教えてください。

大竹:よくあるのが、いきなり「お金を増やしたいけれど、どの商品を買えばいいんだろう」と考えてしまうこと。

前編でもお話しましたように、老後のライフプランを明確にして、老後に備える金額がわかれば、どんな利率のどんな金融商品に投資しなければならないということが、ある程度明確になります。老後まで時間がたっぷりある20代と違って、50代以降は時間もないし、資産の個人差も激しい。だから、何となくいいと思って漫然と投資をするだけでは、なんとなく増えはしても結局、老後資金が足りないという状況になりかねません。また、その反対にすでにある程度資産があって、さほどお金を増やさないでいい人なのに、必要以上にリスクのある商品に投資してしまい、結果として資産が減ってしまう場合もあります。

老後まで時間の猶予があまりないミドルシニア世代が老後資金を準備する際には、繰り返しになりますが、必要な金額をしっかりと定めて、その目標額に向かって、適切に資産運用をすることが求められるのです。

――具体的な目標金額がわかったとしても、初心者の場合、一歩を踏み出すには勇気がいります。どんなところからスタートしたらいいでしょうか?

大竹:まだ仕事をしている現役の方なら、まずメインとしている仕事を辞めるときまでにいくら貯める必要があるか目標額を決めて、そこに向かって貯蓄と資産運用に励みましょう。

その上で、退職後は‶そこまでに貯めたお金の寿命を延ばす〟発想で、お金の管理をしていくといいと思います。そうすると「どのくらい運用したらいいか」「生活をどのように送ったらいいか」がある程度わかります。要するに、積極的に増やすというよりも、貯蓄が減っていくスピードを緩やかにするために資産運用をするというイメージです。

――では、退職後、資産運用をするときに気を付けなければならないことを教えてください。

大竹:会社員の方にありがちな失敗が、退職金を手にしたときに、それを一気にまとめて投資してしまうケースです。退職金が入ると、銀行をはじめとする金融機関などからさまざまな商品の勧誘があるんですよね。そんなとき金融機関に勧められるままに、ポンとまとめて大きな金額を投資してしまう方がいます。

また、金融商品関連の詐欺に遭う人も、退職金を手にした時期に多いです。今まで手にしたことがなかったような大金を手にして、これまでだったら絶対にひっかからないような話に乗ってしまうんですよね。

世の中に、おいしい話はありません。焦って増やそうとせずに、初心者だからこそ、少しずつ資産運用をしていただきたいですね。最近の詐欺は巧妙化しているので特に注意が必要です。

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