【狭】【深】POINT 3つのAIを使い分ければ情報収集の時間を大幅に短縮できる
以下にまとめたのは、池田さんが実践している3種類のAIを使いこなす一例。「AI活用のコンサルティング業務を小学館に売り込む」ことを想定したものだ。企業情報の収集から始まり、類似する過去事例の確認、それをふまえた提案内容の整理など、各作業が得意なAIを使い分けることによって情報収集の効率化も図れるそうだ。ぜひ参考にしてほしい。
営業する企業の情報について「Perplexity」で確認する
営業の対象とする企業名……仮に小学館をPerplexityで検索すると、事業内容やビジネスモデルなどの情報をインターネット上から収集し、要約してくれる。「手間が省けて引用元も明確。回答の信頼性も高いです」(池田さん)
営業する企業にどんな価値を提供できそうか「Perplexity」で調べた企業情報をもとに「ChatGPT」に考えてもらう
「調べた情報に基づいて一度思考する段階では『ChatGPT』のような生成AIを使いましょう」(池田さん)。企業名や事業内容などの要約を入力して〝生成AIの活用可能性〟を聞くと、小学館の各部署に対するAIの提案例が列記された。
「ChatGPT」が考えた案が活用できる可能性を「Perplexity」で既存の実例情報を探して確認
次に「ChatGPT」の提案から筋の良いものだけを厳選。「『Perplexity』を使って『ChatGPT』が挙げた活用方法と、過去の事例情報と照合させましょう。過去に事例があれば、高い実効性が証明できる可能性があると言えます」(池田さん)
「Perplexity」の検索でヒットした関連情報のうち「NotebookLM」でPDF資料の必要な情報を抽出
情報収集の過程では、WebサイトだけでなくPDFの記述を重要な情報として扱うこともあるだろう。「そんなPDF形式の書類から目当ての情報をピックアップしたり概要を把握したりする際に『NotebookLM』が重宝します」(池田さん)
「Perplexity」と「NotebookLM」で収集した情報を「ChatGPT」で整理して提案資料を作る
最後は、情報を整理して提案資料を作る。「収集した情報を整えるのは『ChatGPT』が得意。プロンプトによって〝優秀な生成AIコンサルタント〟になり切ってもらうことで、資料の叩き台が出来上がりますよ」(池田さん)
【上級編】「Dify」を活用すればそれぞれのAIにやらせることをワークフローとして設定しすべて自動的に実行できる!
「Dify」は「Webで確認」「その結果を分析」などの情報収集の各工程を「ChatGPT」などのAIに割り当てて自動化できるツール。使用難度は高いが、上級者向けとしておすすめだ。
取材・文/河原塚英信
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