アイロンがない時に代用品を使って服のシワを取る方法

服のシワを伸ばすアイロンは確かに便利ですが、意外と持っていなかったり、引っ越しの時などに処分してしまうことも多いのではないでしょうか？

この記事では「アイロンはないけれど急遽必要になった」という時に代用できるグッズなどをご紹介します。

ただし、今回紹介しているのはあくまで緊急時用であり、本来ならばアイロンを使用するのが一番。代用品はリスクがあることを忘れず、自己責任で利用してください。

なお、アイロンは数千円と安価な機種も多いので、できるだけ購入して使うようにしましょう。

ドライアイロンとスチームアイロンは身近なもので代用できる！

アイロンは主に2種類に分類できます。1つはドライアイロンで、こちらは熱と重さでシワを伸ばす、いわゆる普通のアイロンのことです。

もう1つはスチームアイロンで、ウールのセーターなど直接アイロンを当てることができない生地に、スチームを当ててシワを伸ばすものです。

今回はドライ／スチーム双方のアイロンの代用になるアイテムをご紹介します。

裁縫でアイロンがない時は熱くて重いもので代用

裁縫で生地に折り目をつけたいといった時、アイロンを使うことがありますが、アイロンがない場合は「熱と重量があるもの」がアイロン代わりになります。

例えばお湯を入れた鍋やフライパンなどで、生地に汚れがつかないようによく拭いて、当て布をした上からゆっくり滑らせましょう。

この方法はシャツのシワを伸ばしたい時にも使えるので、覚えておくと便利です。

裾上げで折り目をつけたい時のアイロン代用グッズは？

ズボンの裾上げをする時に裾の位置に折り目をつけたい場合は、先ほどご紹介したお湯を入れた鍋やフライパンでも代用ができます。

ただし、裾上げテープで裾上げをしたい場合には、鍋やフライパンでは熱が足りない場合も多く失敗しがち。この場合は、あとで紹介するヘアアイロンで代用する方法もあります。

ウールのスーツにアイロンをかけたい！ 当て布となるタオルの代わりになるものは？

アイロンの代用ではないですが、当て布に何を使うかで迷う場合も多いのではないでしょうか。

熱に弱い素材に直接アイロンを当てると表面がテカテカになってしまう恐れがあるので、当て布があると良いでしょう。

持っていない場合は、「木綿のハンカチ」を代用に。生地は薄手で色移りしない淡い色のものがおすすめ。手ぬぐいなどでも大丈夫です。

霧吹きでスチーマーの代用はできる？

スチームアイロンがない場合、霧吹きで水を吹けば代用できそうな気がする……と考える人は多いはず。

しかし、霧吹きで吹いているのはあくまで水滴であって、スチーム（水蒸気）とは別モノ。霧吹きをスチーム代わりにするのは、あまりおすすめしません。

ただし、ニットのシワを軽く伸ばす程度なら霧吹きでも対応できる可能性があります。シワになった場所を霧吹きで湿らせてから、ドライヤーで乾かしましょう。

ドライヤーで服のシワは取れる？

水で濡らして手で軽くシワを伸ばし、ドライヤーの温風を当てます。

水分が乾いてシワが伸びたら、冷風を当てるとシワが戻りにくいです。

編み物の仕上げに使うスチームアイロンの代用になるのは？

編み物の仕上げにスチームアイロンを使うと、編み目を整えることができてキレイに仕上がるといわれています。

スチームアイロンがない場合は、霧吹きでも代用可能。編み物全体がしっかり湿るくらいに霧吹きをかけて、タオルでしっかり水気を切り、あとは形を整えて陰干しすればOKです。

アイロン台がない時に代用となるものは何？

アイロン台がない時、その代用となるものは以下があります。

アイロンの熱で焦げたりすることもあるので、あくまで一時的な代用とし、十分火の元に注意してください。

1．タオル

熱が逃げやすいので、できれば厚手のバスタオルが2〜3枚、重ねて使ってみましょう。

2．段ボール

畳んで使うと便利。さらにタオルで包むとアイロンが滑りやすくて使い勝手がよくなります。

3．布団

敷き布団が便利です。さらに耐熱性のあるシーツがあるとアイロンが滑りやすくて便利でしょう。

4．座布団

クッション性があり、使いやすいですが、必ず生地が熱に弱くないかをチェックしましょう。

ヘアアイロンはアイロンの代用になる？

ヘアアイロンは一見するとアイロンの代わりになりそうですが、本当に代用できるのでしょうか。

ストレート用ヘアアイロンをアイロンの代用として使う

ヘアアイロンにはストレートヘア用の「ストレートアイロン」と、コテとも呼ばれるカール用の「カールアイロン」があります。

ストレートアイロンは平らな面があるので、アイロンの代わりにしやすいでしょう。

製品ごとに異なるが、ヘアアイロンでも200度を超える高温になるものもあるので代用品としては十分といえそうです。

ただし、ヘアアイロンにはアイロンほどの重さがない上に、高温になる部分も狭いです。アイロンの代用として使う際には、十分に時間をかける必要があります。

コテをアイロンの代用として使うことはできる？

カール用のヘアアイロン……いわゆる「コテ」は、2WAYタイプでない限りストレートアイロンのような平らな面がないことが多いです。

そのため、アイロンの代用品としては使いにくいでしょう。

逆にヘアアイロンの代用品になるものは？

おまけ的な知識として、ヘアアイロンの代用になるものをご紹介します。

まず、ストレートアイロンの代用品としては「ドライヤー」が使えます。しっかり髪を濡らして根元から毛の流れにそって乾かせば、自然なストレートヘアになるでしょう。

また、カールアイロンの代用品としては「カーラー」があります。カーラーもない時は靴下を巻いて使う「ソックカール」という方法もあるので、困った時は試してみてください。

ワッペンやアイロンプリントをつけたい！ アイロンの代用になるものはある？

アイロンの使い道はシワを伸ばすだけではありません。ワッペンやアイロンプリントをつける時にも、アイロンは活躍します。

ワッペンなどをつけたい時に、アイロンの代用になるものはあるのでしょうか。

ワッペンやアイロンプリントを付ける時にはヘアアイロンで代用

結論からいうと、この場合にはヘアアイロンが代用になりそう。

裾上げテープの項目でも触れたように、鍋やフライパンでは熱が足りないことがあります。それに対してヘアアイロンなら熱さは十分です。

アイロンプリントの「仕上げシート」の代用になるものは？

これもおまけ的な知識ですが、アイロンプリント用紙にはたいてい仕上げシートが付いてきます。

このシートを失くしてしまった場合は、オーブンペーパーのような表面がつるつるした紙で代用可能です。

以上、アイロンがない時に代用になり得るものをご紹介しました。

アイロンを持っていない人や壊れてしまった人、旅行先などで急に必要になった人は、今回ご紹介したような対応策があることも覚えておいてください。

ただし、代用品は失敗のリスクもあるので、できるだけ通常のアイロンを使うようにしましょう。

こちらもチェック！

洋服のタイプ別に解説！忙しい朝でもサッとシワを伸ばせるアイロンの掛け方

仕上がりが全然違う！アイロンの正しい掛け方とスチームの活用法

〝当て布〟って本当に必要？大事な服を長く着続けるために覚えておきたいアイロンの正しい使い方

※製品のご利用、作業はあくまで自己責任にてお願いします。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。

文／ねこリセット