8月はお盆休みなどで、夏季休暇を取るビジネスマンが多い時期だ。「働きすぎ」というイメージを持たれることが多い日本人だが、普段の疲れをリフレッシュすることができる夏季休暇をどのように捉えているのだろうか。
オンライン語学学習プラットフォーム Preply(プレプリー)は、現代の日本のビジネスマンの実態を知るために、20歳~59歳の男女600人に、夏季休暇についての意識調査を行った。
夏季休暇を取得することに「罪悪感を全く持たない」人は約半数。罪悪感を持つ人は6%
「夏季休暇を取得することに、罪悪感を持ちますか?」という質問に対して、罪悪感を全く持たないと回答した人は約半数であった。
罪悪感を持つ(6.3%)、またはどちらかといえば罪悪感を持つ(12.5%)と回答した人は合わせて約19%で、休暇取得に罪悪感を持たない人が大多数という結果に。
年代別に見ると、50代は「罪悪感を持つ」と回答した人が2.0%と特に少なく、社歴の浅い若い世代の方が多少罪悪感を感じる傾向にあるようだ。
まだ仕事に慣れていない若手社員は、長期で休みを取ることに多少後ろめたさを感じるのかもしれない。
よく働くイメージが強い日本人だが、休むことに罪悪感を覚える人は多くないことが分かった。
「罪悪感がある」という人に理由を尋ねたところ、「同僚や上司に負担がかかるから」「対応が必要な業務があるから」が上位の理由であった。職場の人への配慮や、終わっていない仕事があることで、罪悪感を感じてしまうようだ。
約4割のビジネスパーソンは休暇中も職場の人とコミュニケーションを取っている
休暇中に仕事を行うことがありますか?と質問したところ、「一切行わない」と回答した人は61%で半数以上となった。勤務時間外はそもそも仕事が一切できない仕事もあるため職種にもよるが、休暇は仕事をせずにしっかり休んでいる人が多いようだ。
ただ、休暇中でもメッセージアプリやメール、電話などで仕事関係の人とコミュニケーションを取る人も一定数いるようだ。休暇中に職場の人とコミュニケーションをとる理由は、「突発的な問題や緊急事態に対応するため」が半数以上を占めている。
基本的には業務をしない人でも、突発的な問題には対処しなければならないと考えている可能性も。メールやメッセージングアプリでやり取りが容易になった今、ついつい休み中でもメッセージを確認してしまう人も多いのかもしれない。
仕事関係の人に、夏季休暇中に何をするか事前に伝えるか?という質問に対して、「一切伝えない」と回答した人は38.7%で、選択肢の中で最も多いという結果に。
続いて「聞かれたら誰でも伝える」「親しい同僚のみに伝える」と回答した人が多いことが分かった。
プライベートな話になったら伝えるものの、自分からは特に伝えないという人が多いようだ。
海外を見ると、仕事の場においても、コミュニケーションの一環として休暇の予定について話すことが一般的な国もあるが、日本では仕事とプライベートをしっかり分ける傾向にあるのかもしれない。