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こんにちは。
弁護士の林 孝匡です。
宇宙イチわかりやすい法律解説を目指しています。
男性上司が女性社員をけなした事件です(東京地裁 R5.6.8)。
投げつけたワードは「おばさん」「(お)デブ」「ブス」「経験豊富」です……。まだこんなことを平気で言う化石上司がいるんですね。
裁判所が命じた慰謝料額は!?
以下、わかりやすく解説します。
※ 実際の判決を基に構成
※ 判決の本質を損なわないようフランクな会話に変換
※ 争いを一部抜粋して簡略化
登場人物
▼ 会社
通信制学校の生徒の補習教育などを行なう会社
▼ Xさん
教育事業部長(最も上位の地位)
どんな事件か
冒頭のセクハラ発言+パワハラ発言もあったので、Xさんは適応障害になってしまいました。そして、退職を余儀なくされました。
▼ パワハラ発言
―― どんな状況でしたか?
Xさん
「私と同僚の関係が悪化してたので、話し合いの場が持たれたんです。そこにセクパワ上司が同席していました。私はパソコンでメモをとりながら話をしていたのですが、上司が私のノートPCを叩いて閉じて、『てめぇの態度なんだんだよ!」と怒鳴りつけてきました」
なんだコイツ!
Xさんは慰謝料を求めて提訴。