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海外から日本での仕事を検索する人の割合、2019年と比べてほとんどの国と地域で減少

2024.08.02

世界的求人サイトIndeedの日本法人であるIndeed Japanは、越境仕事検索の動向(「海外から日本」の仕事検索をしている動向、および「日本から海外」各国の仕事検索をしている動向)を調査。結果をグラフと図表にまとめて発表した。

海外から日本への仕事検索動向

■「海外から日本」への仕事検索割合は、2019年4月と比較して2024年同月は約3割減少

「海外から日本」への仕事検索割合はコロナ禍を経て回復傾向であるものの、コロナ禍前の水準を下回っている。Indeed上の日本の全仕事検索に占める海外からの仕事検索割合は、2019年4月は0.48%であったのに対し、2024年4月は0.34%と、約3割(29.2%)減少している。

<日本の全仕事検索に占める「海外から日本」への仕事検索割合>

データは3か月移動平均。季節調整なし

また、米州における英語圏の国として米国・カナダ、アジア太平洋地域で英語が使用されているオーストラリア・シンガポール・日本の隣国である韓国の5カ国について、海外から各国への仕事検索割合を調べた。

その結果、米国では2019年4月と比較し2024年4月は海外からの仕事検索割合は減少。一方、カナダ・オーストラリア・シンガポール・韓国では海外からの仕事検索割合は、2024年4月はコロナ禍前の水準と同等またはそれ以上となっていた。

<各国の全仕事検索に占める海外からの仕事検索割合>

データは3か月移動平均。季節調整なし

■「海外から日本」への仕事検索割合は、2024年は2019年比で、日本への仕事検索割合が高い上位10か国・地域全て減少。特に米国・ベトナムは約5割と大きく減少

日本への仕事検索割合が高い上位10か国・地域(米国・韓国・オーストラリア・台湾・カナダ・香港・ベトナム・英国・フィリピン・中国)を年別に見ると、2024年(1〜4月)は2019年と比較して全ての国で日本への仕事検索割合が減少している。

海外から日本への仕事検索のうち最も高いシェア(19%)を占める米国からの検索も大きく減少しており、2024年(1〜4月)の仕事検索割合は2019年と比較し51.2%減だった。

海外から日本への検索割合は、2019年と2024年を比較すると29.4%減と大きく減少しているが、これは米国からの仕事検索割合が大きく減少したことによるものと考えられる。

また、2019年と比較し2023年はベトナム・フィリピン・中国から日本への仕事検索割合は増加していたが、2024年(1〜4月)はいずれの国も減少しており、ベトナムは48.2%、中国は32.5%、フィリピンは2.5%の減少となった。

■「海外から日本」への職種カテゴリ別の関心、ベトナムからの「製造」への関心は大きく減少する一方、「ソフトウェア開発」が増加

Indeed上で2024年の「海外から日本」への仕事検索割合が最も高い米国と、日本の外国人労働者の出身国上位2か国のベトナム・中国(※1)それぞれの求職者について、日本の求人への職種別の関心を明らかにするため、求人の職種カテゴリ別のクリック割合を分析した。
※1:厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末時点)

各国で2023年にクリック割合が高かった上位職種カテゴリ5つを比較すると、特にベトナムからの職種カテゴリの関心に大きな変化が見られた。

ベトナムの「製造」へのクリック割合は2019年は34%であったのに対し、2023年は13%と大きく減少。2024年は、1〜4月までの限定的な結果となるが、12%となっており減少傾向が続いていると見られる。

一方で「ソフトウェア開発」への関心は2019年の4%から2023年には7%に増加しており、2024年(1~4月)では11%と増加傾向にある。米国ではベトナム同様に「ソフトウェア開発」への関心は増加しているが、中国では減少傾向となっている。

<米国・ベトナム・中国からの日本の求人への関心 上位5職種カテゴリ(2023年時点)の、各年のクリック割合>

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