失敗を防ぐインフルエンサーの見つけ方
これらの失敗は、誰もが陥りがちなことばかり。できるだけ失敗を防ぐにはどうすればいいか。
また、自社商品やブランドにマッチするインフルエンサーを採用したいものだ。そこで中村氏に、インフルエンサーの見つけ方を伝授してもらった。
1.詳細なプロフィール分析
「インフルエンサーの投稿履歴はもちろん、SNSには投稿されていない本人の趣味、価値観などを収集することが大事です。自社商品やブランドの世界観と合致するかを慎重に見極めましょう」
2.長期的な関係性構築
「一回限りの協業ではなく、長期的なパートナーシップを築けるインフルエンサーを探しましょう。これにより、より自然で信頼性の高いプロモーションが可能になります。インフルエンサーマーケティング会社やマッチングプラットフォームを通じて依頼する場合には、各依頼先がそのインフルエンサーと広告案件をお願いするだけの関係値なのか、もっと深いところも協業しているのかを見極めることは大きなポイントです」
3.コンテンツの質の評価
「インフルエンサーの過去の投稿内容や制作スキルを評価し、期待する品質のコンテンツが制作可能かを確認することをおすすめします」
4.適切なプラットフォームの選択
「自社商品のターゲット層が最も活発に利用しているSNSプラットフォームを選び、そこで影響力のあるインフルエンサーを探すと良いでしょう」
5.マイクロインフルエンサーの活用
「フォロワー数は少なくても、特定のニッチな分野で強い影響力を持つマイクロインフルエンサーの活用の検討もおすすめです。偽フォロワーや過度な広告露出のあるインフルエンサーのリスクが減るでしょう」
6.コアなファン基盤の存在を重視
「ファンクラブやオンラインサロンを主宰し、継続的に課金されているメンバーがいるインフルエンサーを重視しましょう。単にSNSのフォロワー数だけでなく、ファンクラブの会員数や活動内容、オンラインサロンでの参加者の反応なども確認すると良いです」
7.試験的な協業
「本格的なキャンペーンの前に、小規模な協業を行い、インフルエンサーとの相性や効果を確認することで、リスクを防ぐことができます」
8.本当に興味があるかを重視
「インフルエンサーが本当に自社商品に興味を持っているか、周辺情報を自然に語れるかを重視することをおすすめします」
インフルエンサーマーケティングは、起用するインフルエンサーの質と関係性により、大きく成果が変わるもの。だからこそ失敗しやすいが、入念な準備と今回紹介されたポイントを押さえることで、成功に近づけるはずだ。ぜひヒントにしよう。
【取材協力】1SEC
文/石原亜香利