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報連相の後に重要とされる「おひたし」とは何か?

2024.08.26

「報連相」は報告、連絡、相談を意味するビジネスの基本です。しかし、報連相を受けた側が取るべき行動を意味する「おひたし」という言葉があることをご存知ですか?

本記事では報連相と一緒に考えておきたい「おひたし」をご紹介します。言葉の意味や重要性を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

そもそも報連相とは?

「報連相」は「ほうれんそう」と読み、「報告」「連絡」「相談」それぞれの文字を組み合わせた言葉です。

ビジネスにおいて、上司や同僚にすばやく報告や連絡することは、業務のすれ違いを防止します。また、一人で悩まずにすぐに相談することもチームで働く際には必要です。

報連相を受けた上で、その次にどう動くかを決めるのが上司の役割。報連相をうまく活かし、きちんと受け止めるためには、ただ話を聞くだけでなく、聞き方が大切となります。

報連相をもらった後の「おひたし」とは?

報連相をもらった後の上司の対応によって、仕事の効率や部下のモチベーションに大きく影響します。「おひたし」の意味を知り、指導する立場としての心構えにしましょう。

■おひたしの「お」

「お」は「怒らない」の頭文字です。相談を受けた時に、たとえミスの報告であっても、いきなり怒ってしまっては部下が委縮してしまいます。上司が怒るからと報連相を避けることで、伝達ミスや大きなトラブルが発生することにつながる恐れが増えるのです。だからこそ、やみくもに怒らずに話を聞く姿勢が求められます。

■おひたしの「ひ」

「ひ」は「否定しない」の頭文字です。報告や相談を受けた時に、たとえ部下の意見が間違っていても「それは違う」「ダメだ」といきなり否定すると、相手を傷つけてしまいます。部下が心を閉ざさないためにも、まずは一度受け入れることが大切。「この部分は良いけれど、ここは修正するともっと良くなる」など、最初にできているところをしっかり褒めてあげてください。

■おひたしの「た」

「た」は「助ける」の頭文字です。これは報連相をあまりしない部下や、報告内容に不備がある場合に、上司の立場として積極的に助けようとする姿勢を見せることです。報連相をしてこない様子を否定するのではなく、上司が動くことで自然と部下も細かく報連相をするように教育していきましょう。

■おひたしの「し」

「し」は「指示する」の頭文字です。この指示にはアドバイスも含まれており、たとえ部下がミスをしても、上司が具体的な対応方法を示すことで部下の不安を取り除きます。次の行動ややるべき業務をわかりやすく説明することで、信頼される上司になれるのです。

「おひたし」の重要性

「おひたし」がなぜ重要なのか、報連相を受ける側が知っておくことで仕事をスムーズに進めるきっかけになります。

■怒りや否定が先に出ると信頼を損なう

「おひたし」の心構えは、部下からの信頼を損なう怒りや否定を先に出さないようにするものです。怒らない、否定しないと常に頭に置いておけば、どのような緊急事態でも感情的に部下を叱ることはありません。部下も悪気があってミスをしたのではなく、反省した上できちんと報連相をしてくれたと前向きに捉えられます。部下の気持ちに寄り添った対応をすれば信頼を得られますが、頭ごなしに怒鳴っては良い関係は築けません。

■理性的な対応がトラブルの拡大を防ぐ

「おひたし」の考えを持っていると、クレームやトラブルの報連相を受けた時にも、理性的な対応を心がけられます。感情に任せて部下のせいだと決めつけず、上司として何ができるのかを優先して考えられます。部下のミスはチームや社内全体の問題と捉えて行動すれば、トラブルやクレームの拡大防止につながります。

■理想の上司像から大きくずれない

部下にとって冷静で自分に寄り添ってくれる上司は話しやすく、報連相を忘れない意識も高まります。このような理想の上司像を忘れないために「おひたし」の考えは有効です。部下にどう対応すべきか迷った時は「おひたし」を思い出し、自分が思い描く理想の上司像に沿った対応をしましょう。

また、最後は上司である自分の責任だということも伝えることで、部下の信頼も得られるはずですよ。

報連相を「おひたし」で受け止めて人間関係を良好にしよう

報連相に対して、上司として怒ったり否定したりせず、部下をフォローする姿勢を大切にする考えが「おひたし」です。クレームやトラブルの報連相を受けると感情的になりがちですが、そこでマイナスな感情を出すことは部下にも自分にも良くないと自覚するきっかけが「おひたし」の考えです。

報連相だけでなく、部下を育てる立場になったら「おひたし」の考えも大切にしていきましょう。

文/shiro

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