残り少ない会社員生活の身の振り方や、定年後のセカンドキャリアなど、何かと考えるべきことが多い中高年のビジネスパーソン。人生の岐路に立っていると言える彼・彼女たちは、仕事・キャリアの面で現在の生活にどの程度満足しているのだろうか?
MILIZEはこのほど、40~60代の男女2,000名に対し、「キャリア形成に関する意識・行動の実態調査2024」を実施し、その結果を発表した。
キャリアチャレンジ経験者は未経験者と比べ仕事・キャリアの満足度が14%以上も高い!
「仕事・キャリアの面で現在の生活にどの程度満足していますか?」と質問したところ、仕事・キャリアに対して満足している人の割合は、キャリアチャレンジ(自らの意志で転職や独立、社内FAなど新たなキャリアに挑戦すること)経験者が未経験者を14.4%も上回っていた。キャリアチャレンジを経験しているか、していないかによって、満足している人の割合に大きな差があることがわかった。
この調査結果は、自らの意志で新たな挑戦や経験を積むことが、40~60代におけるキャリア形成において重要な要素であることを示唆している。
さらに注目したいのが、仕事・キャリア面以外の項目で満足している人の割合だ。
上の図のとおり、すべての満足度の調査項目において、キャリアチャレンジ経験者が未経験者を上回る結果となっている。
この調査結果からは、キャリアチャレンジに積極的に取り組んだ人は、仕事・キャリアの面だけにとどまらず、日々の生活やプライベートについても高い充実感や満足感を得ていることがうかがえる。
キャリアチャレンジ意向者のうち約67%が「具体的なプランは未定」と回答
他方、これからキャリアの転換期を迎える人たちに対する「今後、何らかのキャリアチャレンジをしたいと思っていますか?」という質問については、キャリアチャレンジの意向を示している人のうち、66.5%もの人が「具体的なプランは未定」と回答した。
一方で、既にセカンドキャリアに入っている人のうち、キャリアチャレンジをしなかった人にその理由を尋ねると、「特に理由はなく流れに任せた」と回答した人が53.0%にのぼっている。さらに、その方々の半数以上は現在の仕事・キャリアにおいて不満を抱えていると回答している。
以上の調査結果から、キャリアチャレンジの意向があっても、具体的な方法がわからなかったり、十分な情報やアドバイスを得られなかったりすることで、実際の行動を起こせずに流れに任せてしまい、その結果として不満を抱えたまま元のキャリアを続ける人が多くなる可能性が高いことがわかる。
<調査概要>
調査対象:40~60代の就業経験のある男女
調査期間:2024年6月15日~6月17日の3日間
調査機関:株式会社クロス・マーケティング
有効回答数:2,000名
出典:株式会社MILIZE調べ
構成/こじへい