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ビジネスシーンで重要とされる「リフレーミング」の意味と効果

2024.08.13

日々の業務において「時間がない」「チームワークがうまくいかない」などは誰もが直面する課題だろう。しかし、捉え方を変えるだけで課題もチャンスに変えられる。その鍵となるのが「リフレーミング」だ。

本記事では、リフレーミングの意味や種類、効果などを具体例とともに解説する。リフレーミングはビジネスシーンのさまざまな課題を乗り越える際に役立つため、ぜひ活用してほしい。

リフレーミングとは?

まずは、リフレーミングの意味や、似た言葉であるポジティブシンキングとの違いを確認する。

■リフレーミングは心理学用語

リフレーミングは心理学で使われる言葉で、「ある事柄を今までとは別の視点で見直す」の意味を持つ。主に否定的な考え方を肯定的、または中立的なものにすることを指す。リフレーミングでは、考え方の枠組みを変えることで、問題や悩みを抱えた状態から理想に向かうことを目指す。

例えば登山をしていて、「まだ半分しか登れていない」と考えるか「あと半分で山頂に到達できる」と考えるかでは気持ちが変わるだろう。心理学では、短期療法や、家庭内の課題解決を目指す際の心理療法として用いられ、ストレスの軽減などに役立てる。

リフレーミングは円滑なコミュニケーションを取る上で役立つため、看護や福祉の世界でも取り入れられている。

またネット上では、否定的な状況を肯定的に捉え直すのに役立つ言葉を一覧でまとめた「リフレーミング辞典」や、リフレーミング関係の子供向けコンテンツなどもあり、幅広いシーンで活用されていることがわかる。

■ポジティブシンキングとは違う?

ポジティブシンキングは積極的、楽観的な考え方や捉え方をすることで、前向きな気持ちを育むことが重視される。

一方でリフレーミングは、ある出来事に対して異なる見方を取り入れること。リフレーミングでは、単に前向きになるだけでなく、現状を打破し、理想の状態を実現するための土台作りを目指す。一見似ているが、考え方や目的が異なる言葉だ。

リフレーミングの種類と具体例

リフレーミングは「どこに注目するか」によって主に3つの種類に分けられる。それぞれ具体例とともに見ていこう。

■状況

状況のリフレーミングは、ある状況に対する考え方の枠組みを見直すこと。例えば、仕事でメンバーの意見がうまくまとめられず、プロジェクトの進行が遅れているとする。

その際、プロジェクトが上手くいくか不安や焦りを感じてしまうだろう。そこでリフレーミングをすると「メンバー同士の意見が衝突することで多様な視点が取り入れられ、より良い成果を出せる」と考えられるようになる。

■性格

性格に注目するリフレーミングでは、自身や他者の性格の良い面に着目し、新たな可能性を見出すことを目指す。例えば、心配性であることを欠点と感じている場合、リフレーミングによって「リスクをしっかりと分析し慎重な判断が下せる、周囲からの信頼を得られる」と前向きに捉えられる。

■行動

行動のリフレーミングは、自分の行動を振り返り、別の視点から捉え直す方法。例えば、周囲からサポートを受ける行動に苦手意識を感じ、「相手に迷惑をかけていないか」「自分でやらなければならない」などと考える人もいるだろう。

行動のリフレーミングをすると「周囲からのサポートを受けて感謝の気持ちをしっかりと示すことで、周囲との関係が強化され、より良いチームワークを築ける」と捉え直すこともできる。

リフレーミングの効果

主に心理療法として用いられるリフレーミングだが、企業における社員のマネジメントにも活用されている。リフレーミングの主な効果を4つ見ていこう。

■チームワークが向上する

さまざまな考え方を持つ人が集まる職場で、メンバーとのチームワークを築くことに難しさを感じる人も少なくないはず。他者の考え方を変えることは難しいが、リフレーミングを使い、他者に対する自分の捉え方を変えることはできる。

他者に対して肯定的な捉え方ができるようになれば、人間関係の摩擦が減り、結果的にはチームワークの向上に繋げられる。

■問題解決能力がアップする

新たな視点を取り入れ、現状を打開しようと試みるリフレーミングスキルが身についていれば、多角的に物事を捉えられるようになる。壁にぶつかった際も、物事をさまざまな視点から捉えることで、さまざまな解決策が試せる。

■モチベーションアップにつながる

リフレーミングを取り入れて物事に対する見方を変えることで、何事にも良い面があることに気がつき、モチベーションアップにつなげやすくなる。

例えば、職場で望まない異動指令を受けたとする。その際、「会社が期待している証拠だ」「新たなスキルを身につける良い機会となるだろう」と考えることでモチベーションが向上する。

■苦手意識を払拭できる

企業ではさまざまな仕事を任されるが、時には自身の苦手なことに向き合う場面もある。しかし、リフレーミングを取り入れることで、苦手なことを乗り越えるための自身の強みや可能性に目を向けられるようになる。

苦手意識を払拭することで、新たな挑戦への意欲も高まり、より幅広い業務に積極的に取り組めるようになる。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/編集部

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