オーガニックコスメと出会い心が豊かに「地球の未来をサポートすることにつながる」
DIME WELLBEING(以下、D):ラ キャルプを立ち上げた経緯や、フェスを開催することになったきっかけを教えてください。
新井ミホさん(以下、新井):私自身が20~30年くらい前から、個人的にオーガニックコスメのファンになりました。オーガニックコスメが肌を健やかにすることだけでなく、香りや触った時の気持ちよさなど、「心にも影響があること」にびっくりしたからです。
自然の恵みを頂戴して、オーガニックの栽培方法や基準で作られたコスメが、機能性や原料の効果などの“直接的なメリット”という点だけでなく、メンタルへの影響や「生活をさらに豊かにしよう」というマインドの変化など、“間接的なメリット”ももたらす。そういった魅力に取りつかれました。
D:“オーガニックコスメ好き”から、会社の立ち上げとつながったのですね。
新井:当時日本には、自然派や無添加の化粧品はありましたが、オーガニックコスメや国産のものがあまりありませんでした。海外を旅しながらいろんなコスメを試して、それがご縁で、自分で仕事をするようになりました。そして13年前の11年に、「ラ キャルプ」を立ち上げました。
D:「ラ キャルプ」は「鯉」という意味とお聞きしました。
新井:「キャルプ」という耳からの発音、音がかわいいなと思ってつけました。鯉という魚自体の意味が、日本語では古くから幸せの象徴と伝えられています。鯉は過酷な川をさかのぼって行くので、「登っていく、逆境に強い」という意味もあります。創業した当初、まだまだ未熟な会社でどうしていいかわからなかった時に、「鯉のぼり」をイメージしながら、「大丈夫。いろんなことがあるけど、みんなに支えてもらいながら川を逆流する。みんなで幸せを得ることができる」とイメージしていました。
D:そこから11年続き、ラキャルプフェスも7年開催しています。
新井:当初は「オーガニックコスメやナチュラルコスメをPRする会社」として始めました。しかしホームページにも書いていますが、「コスメをPRするお仕事だけでなく、『自分自身にある美しさに気づくこと』を伝えることが大事」だと思っています。というのも、私たち人間は自然から生まれている自然の一部。コスメやツールに頼る前に、「自分自身にある美しさ」を知ることが大切です。
でもなかなか気づけなかったり、人によってはアクションを起こすことが大変だったりします。ツールを使うことをきっかけに、「自分の中のキレイ」に気づいてもらう。「自分の中のキレイ」に気が付くと、「生活も丁寧にしよう」と思って生活もキレイになる。生活が整うと、今度は「環境もキレイにしたいな」と思う。さらにそこから「未来の暮らし」にも想いをはせることにつながります。
D:自分が美しくなるところから、最終的には“環境や未来への意識”につながると。
新井:コスメを使うことで自分の肌と心をキレイにして、自分自身のキレイを引きだす。自分自身のキレイを引き出すことで、生活も変わる。環境も変わる。未来も変わる。ラ キャルプのPRの仕事では、「目先のきれい――皆さまの肌と心のケア」というのが一番分かりやすいので、そのお手伝いはしています。しかし私の想いは、「こういう活動をしていると、結果的に地球をキレイにする。地球の未来をサポートすることにつながる」ということに1人でも多くの人が気づくことができたらいいなと。そんなメッセージをこめて今の活動をしています。
PRのお仕事を続けてはいますが、同じ思いの企業さまやブランドさまと出会うことが非常に多いので、「みんなで何か募って発信したい」と思うようになりました。発信は1人でするより、みんなでする方が強くなるので。そこでラキャルプフェスを7年前の18年に開催しました。