仕事をする上でストレスはつきものだ。しかし、過度なストレスは心身のバランスを崩す原因になりかねない。そのため、メンタルヘルスへの適切なケアが必要となるわけだが、従業員のメンタルヘルスケアを重視している会社はいったい、どれくらい存在するのだろうか?
メンタルヘルステクノロジーズはこのほど、20歳~65歳の企業で働く従業員575名を対象に「職場のストレスに関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
76%が仕事でストレスを感じる
「仕事でストレスを感じていますか」(n=575)と質問したところ、「かなり感じる」が26.8%、「やや感じる」が49.2%という結果になった。
9割以上がメンタルヘルスのケアは重要だと感じる
「仕事を続ける上で、メンタルヘルスケアは重要だと思いますか」(n=575)と質問したところ、「非常に重要だと思う」が45.4%、「やや重要だと思う」が44.7%という結果になった。
7割以上が経営層・マネジメント層と「ストレスに対する価値観の違いを感じる」
「会社や所属する組織の経営層・マネジメント層と「ストレスに関する価値観の違い」を感じることはありますか」(n=575)と質問したところ、「非常に感じる」が23.8%、「やや感じる」が49.9%という結果になった。
51%が、経営層・マネジメント層は、従業員のメンタルヘルスケアを重視していないと感じる
「会社や所属する組織の経営層・マネジメント層は、従業員のメンタルヘルスケアを重視し親身な対応をしていると思いますか」(n=575)と質問したところ、「あまりそう思わない」が32.9%、「まったくそう思わない」が18.1%という結果になった。
65%以上が勤務先の「従業員のストレス対策」を知らない
「会社や所属する組織が行なっている「従業員のストレス対策」に関する取り組みを知っていますか」(n=575)と質問したところ、「あまり知らない」が36.9%、「まったく知らない」が28.2%という結果になった。
64%がメンタル不調になっても相談窓口に相談したくない
「メンタル不調を感じた際に、相談できる窓口機能は会社や所属組織にありますか(提携している外部の相談先も含む)、またそこに相談しようと思いますか」(n=575)と質問したところ、「相談窓口はある / 相談したくない」が31.1%、「相談窓口はない・知らない / あっても相談したくない」が32.9%という結果になった。
相談したくない理由の上位は「解決しないと思う」「相談相手をよく知らない・信頼できない」「プライバシーの心配」と、信頼関係に関する内容
「相談したくない」と答えた方へお聞きします。その理由に当てはまるものをすべて選択して下さい(n=368)(複数回答)と質問したところ、「相談しても解決しないと思うから」が54.3%、「相談窓口の相手をよく知らない・信頼できないから」が31.0%、「プライバシーが担保されているか不安だから」が28.5%という結果になった。
<調査概要>
調査概要:職場のストレスに関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年6月13日~同年6月16日
有効回答:20歳~65歳の企業で働く従業員575名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
構成/こじへい