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「PM」は他の言葉の略称として使用される言葉のため、どんな意味で使用されているかを一目で判別するのは難しい。本記事ではPMと略される言葉の代表例を紹介した上で、その中の一つである「プロジェクトマネージャー」を深掘りしていく。プロジェクトマネージャーの仕事内容や向いている人について詳しく解説するので、業務知識を備えたい方はぜひ参考にしてほしい。
PMとは
PMはさまざまな言葉の略称として使われるため、まずはどんな意味で使用されるのかを把握しておくことが大切だ。まずはPMの代表的な使用例を確認しよう。
■午後
日常会話で使用する場合、PMは午後を意味することが多い。午後を意味する場合、書き言葉では「P.M.」と表記されることもある。
由来はラテン語で午後を意味する「post meridiem」。それぞれの単語の頭文字を合わせてPMであり、対になるAMは「ante meridiem」の略称だ。「post」は「後」、「meridiem 」は「正午」を意味し、「正午の後」つまり午後の時間を意味するようになった。
■プロパティマネジメント
プロパティマネジメントは、不動産のオーナーに代わり、不動産価値の向上を目的に管理運営する仕事。主にビルの管理を行い、テナントの誘致や契約管理、ビルの保全等を担当する。
ビルの運営管理全般が業務内容となるため、不動産オーナーやテナント、警備会社、工事会社など多くの関係者と関わる職種だ。
■プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーはプロジェクトの管理責任者を指し、システムエンジニア等のIT業界で使用されることが多い。チーム運営や品質管理、顧客対応等、幅広い業務を監督する。
業務範囲の広さから高いスキルを求められ、現場スキルだけでなく、経営スキル、コミュニケーションスキルなど多岐にわたる能力が要求される高度な職種だ。
PM(プロジェクトマネージャー)の主な仕事内容
ここからは、PMの主な仕事内容をより詳細に見ていこう。PMをキャリアプランとして考えている方は、ぜひ参考にしてほしい。
■目的に沿った計画立案
PMの仕事としてまず挙げられるのは、事業目的に沿った計画立案。プロジェクトの最終的な目的を明確にし、目的を達成するための計画を立てていく。
プロジェクト開始後の方針変更はチーム全体に大きな負担を強いることになるため、計画立案は慎重に進める必要がある。クライアントとプロジェクトを進める場合も、目的や要望をしっかりとヒアリングし、食い違いが発生しないよう入念に確認しよう。
■チーム編成
プロジェクトの計画立案が完了したら、計画を完遂するためのチーム編成に移る。メンバーの決定に際しては、計画段階で決めた予算やスケジュールを参照しながら決定しよう。
プロジェクト内容に応じた人材選定が必要だが、社内で完結できない場合は人材採用や業務委託を検討しよう。
■プロジェクト全体の管理
プロジェクト開始以降は、PMがプロジェクト全体の管理を行う。成果物の品質管理や納期管理、コスト管理やリスク管理を中心に、チームの業務が円滑に回るように施策を行う。
また、関係者に対してプロジェクトの進捗報告をするのもPMの仕事。情報共有やコミュニケーションを綿密に行う意識が必要になる。
PM(プロジェクトマネージャー)に向いている人の特徴
ここからは、PMに向いている人の特徴を解説しよう。これからPMを目指したい方は、これらの特徴を意識してビジネススキルを育ててほしい。
■業務知識が豊富な人
PMになるために必須なのが、豊富な業務知識。PMが現場業務を担当することは少ないが、チーム編成や品質管理、納期管理などは業務知識がないと困難な仕事だ。
クライアントの要望を正しく把握し、適切な提案をするためにも、深い業務知識が必要になる。PMを担当する際は座学で学ぶことも大切だが、現場で培った業務知識も必須だ。
■マネジメントが得意な人
マネジメントが得意な人も、PMに向いている。ここでのマネジメントとは、より優れた成果を出すための組織運営を指し、PMは管理者としてプロジェクト全体に気を配る必要がある。
プロジェクトのリスクやトラブルへの対応はもちろん、状況に応じてクライアントや社内との調整を行う力も求められる。マネジメントにおいては客観的な根拠のある対応も必要になるため、状況を分析しつつ的確な改善を行う力が求められる。
■コミュニケーションが得意な人
コミュニケーションが得意な人もPMに向いている。プロジェクトを運営する際には、コミュニケーションが欠かせない。PMは多くの関係者の要望を聞き、不満が出ないよう調整していく必要がある。
そのため、自分から伝える力はもちろん、周囲の意見や要望をくみ取る力、チーム間で調整する力など、幅広いコミュニケーションスキルが必要だ。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部