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そもそも「役職」とは何か?会社や組織に役職が存在する理由

2024.09.27

「役職」は企業などの多くの組織で設定されているものであり、ビジネスシーンで必要となる知識です。しかし、組織によって呼び方が異なるといった理由により、正しく理解しているか不安になりやすいものでしょう。 この記事では、「役職」の意味や存在理由、定義、求められる役割を解説します。さらに、さまざまな組織における役職の例も確認しておきましょう。

「役職」とは何?簡単に基礎知識を解説

名刺などに書かれている役職は、該当する相手の立場や職務をある程度理解するのに役立つものです。

はじめに、役職とは何を意味するか、存在する理由、役職の定義を解説します。さらに、役職者に求められる役割とスキルも確認しておきましょう。

■意味は組織における役割や職務など

役職とは、組織における役割やポジション、職務などを指す言葉です。役員や管理職を指すことが一般的です。役職には、会長や社長、部長、課長などがあります。

役職の名称の定義は、すべての企業で同じではありません。組織における役割などを表す呼び名であるため、それぞれの企業が独自で設定できます。ある程度名称が固定されているものの、企業によっては役職の名称が示す内容が異なることを理解しておきましょう。

■役職が存在する理由

役職が存在する理由は、「該当する人物の役割の明確化」です。役職があると、組織のなかでどのような役割があって、どれほどの範囲に責任を持つ人物であるのかが自分にも他者にもわかりやすくなります。

役職は、組織にかならず要るわけではありません。しかし、役職を定めて組織での役割や責任が明確になることで、以下のようなメリットがあります。

<自分にとってのメリット>

・取り組むべき仕事が明らかになる。
・次に目指すべき肩書きがわかり、自律的な成長を促す。
・目標の明確化によってモチベーションを保ちやすくなる。

<他者にとってのメリット>

・役割などの明確化でコミュニケーションが円滑になる。
・指揮命令系統がはっきりする。

■役職者に求められる役割とスキル

役職を与えられるのは、一般的に役員や管理職などです。

責任の範囲が広い役職者には、以下のような役割が求められます。

・業務管理
・労務管理
・人材の育成

役職者に求められるスキルの例は、以下のとおりです。

・テクニカルスキル (業務遂行能力)
・ヒューマンスキル(対人能力)
・コンセプチュアルスキル(概念化能力)

これらのうち、「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」とは広い視野を持って組織における大局的な目標や課題を理解することなどに役立つスキルです。

さまざまな組織における役職の例

あわせて、さまざまな組織における一般的な役職の例も確認しておきましょう。ここでは、一般的な企業における役職・国家公務員の役職・外資系企業における役職・看護師の役職などの例をご紹介します。

なお、役職名は組織によって異なる可能性があるため、これらの例にあてはまらない場合があります。たとえば、一般社員のうえに「リーダー」を置いたり、同じ役職名で独自の役職・序列を設けたりしている場合などです。

■一般的な企業における役職の例:主任・係長など

企業における役職の例は、以下のとおりです。一般的な序列順に記載しています。

・主任
・係長
・課長
・次長
・部長
・本部長(事業部長)
・常務取締役
・専務取締役
・副社長
・代表取締役社長
・会長

なお、一般社員とは役職のない社員のことです。副社長と専務取締役は近いポジションですが、基本的に副社長は経営全般を担い、専務は戦略的な業務に特化しています。

■国家公務員の役職の例:係員・主査など

国家公務員の役職の例は、以下のとおりです。

・係員
・主任
・係長、主査、専門職
・上席〇〇専門官、課長補佐、専門官
・室長、企画官、調査官
・課長、参事官
・官房三課長
・審議官
・部長、総括審議官
・官房長、局長、政策統括官
・省名審議官
・事務次官

「係員」は、一般社員に相当します。「事務次官」は「次官」とつくものの、省庁内における最高位の役職です。大臣や長官の補佐、省庁や各部局の業務の監督などをおこないます。

また、地方公務員は異なる役職名を用います。

■外資系企業における役職の例:リーダー・マネージャーなど

外資系企業における役職の例は、以下のとおりです。

・Lead(リード/リーダー)
・Manager(マネージャー)
・Director(ディレクター)
・General Manager(ジェネラルマネージャー)
・Vice President(バイスプレジデント)
・Executive (Senior) Vice President(エグゼクティブ(シニア)バイスプレジデント)
・CHRO(最高人事責任者)
・CFO(財務担当責任者)
・COO(最高業務執行責任者)
・CEO(最高経営責任者)
・President(取締役社長)
・Chairman(取締役会長)

■看護師の役職の例:看護主任・看護師長など

看護師の役職の例は、以下のとおりです。

・看護主任
……看護師の管理やサポートをおこなう。看護師長の補佐をすることもある。看護師と管理職の橋渡し役。

・看護師長
……病棟全体の看護師などのスタッフを統括する管理職。各診療科の管理職と連携を取り、病院全体の運営に携わる。看護業務の決定権が持てるようになる。

・看護部長
……組織内の看護師全体を取りまとめる責任者。副院長と兼任するケースもある。マネジメント業務が中心で、看護業務をおこなうことは少ない。

病院によっては、「看護副主任」や「副看護師長」などの役職もあります。

「役職」を正しく理解しよう

役職とは、組織における役割やポジション、職務を表す言葉で、一般的に役員や管理職を指します。

役職は、組織のなかでどのような役割があって、どれほどの範囲に責任を持つ人物であるのかがわかりやすくなり、コミュニケーションや業務の円滑化などに役立つものです。

一般的な役職名はあるものの、役職名は組織ごとに決められます。同じ役職名でも異なる役割を担う場合もあるため、注意が必要です。

役職を正しく理解して、今後の仕事に役立てましょう。

構成/chihaya

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