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「ソーシャルグッド」が今、注目されている理由と導入メリット

2024.08.06

「ソーシャルグッド」は2010年頃に生まれて、日本にも浸透しつつある言葉です。このソーシャルグッドの意味と、注目される3つの理由をご紹介します。

ソーシャルグッドを大切にするメリットと、世界での取り組みの実例も解説するため、ソーシャルグッドとは何か知りたい方や取り入れたい方も参考にしてください。 

「ソーシャルグッド」とは

「ソーシャルグッド」とは、世界に向けてポジティブな印象を与える活動や製品の呼び名です。具体的には、地球環境に優しい取り組みや地域のコミュニティに貢献するような、サービスやサポートなどがあります。

ボランティアとしての活動も含まれますが、社会にとって良い結果をもたらすのであればビジネスでもソーシャルグッドと呼ばれます。

「ソーシャルグッド」が注目される理由

ソーシャルは社会、グッドは善の意味があり、社会にとって良いとされるビジネスや活動が、ここ10年より注目されているのです。

■SDGsによりサステナビリティが重視されているため

2015年に採択されたSDGsの持続可能な開発目標により、サステナビリティな社会の実現が求められています。

地球環境に優しく、今ある資源や環境を維持するための取り組みが、今社会にとって非常に良い行いだとされているため、ソーシャルグッドとの親和性が高いのです。

アワードが世界各地で開催されているため

ソーシャルグッドという言葉自体は2010年頃から存在していますが、注目度が高まったのはここ数年です。

それは最近アワードが世界各地で開催され、全体的な認知度が向上したためです。ソーシャルグッドになる商品やサービスに力を入れている企業を表彰する流れから、ソーシャルグッドを取り入れる企業の数自体が増えていることも、注目されている理由といえるでしょう。

貧困や環境汚染などの問題の深刻化

貧困や環境汚染、そして社会情勢の不安など、ここ数年の苦しい状況を少しでも改善しようという世界全体の流れが、ソーシャルグッドの考えと一致しているのもポイントです。

長年続く貧困や環境問題だけでなく、新型コロナウイルスの感染拡大、ロシアやウクライナをはじめとする社会情勢不安も、世界全体を良くしていこうとする考えにつながっています。 

「ソーシャルグッド」のメリット

ソーシャルグッドのメリットは、社会に良い行いができるだけでなく企業自体にも存在します。

その3つのメリットについて、理由をご説明します。

企業のイメージアップや売り上げアップになる

ソーシャルグッドは企業のイメージアップになり、その結果売り上げ向上や認知度が上昇するなどのメリットにつながります。

中でも最近はサステナビリティを大切にして、環境に優しいビジネスを展開している企業はそれだけで好感度が高いといえます。ソーシャルグッドにより企業のイメージが高まれば、さらなる優秀な人材の確保にも期待できるのです。

また、事業規模を広げるうえでの資金調達も、企業のイメージの良さからスムーズになる可能性もあります。

従業員のモチベーションが向上する

ソーシャルグッドな取り組みをしている企業に在籍することが、従業員にとってのやりがいにつながるケースもあります。

社会のためになっている仕事だと自覚すれば、生産性も向上し企業全体の業績アップのきっかけになります。また、ソーシャルグッドな企業は離職率の低下も期待でき、将来的な採用コストの軽減などさまざまなメリットを引き寄せるのです。

新しいビジネスのアイデアになる

ソーシャルグッドな取り組みをもとに、広い視点でビジネスのアイデアを得られるメリットもあります。

社会のためになる活動や製品を考えた結果、これまで企業が取り組んでいなかったジャンルの製品を生み出したり、社会貢献になる事業を始めたりする可能性も考えられるでしょう。

すると新しい企業とのつながりも生まれ、お互いにビジネスパートナーとして高め合える良い関係を築けるきっかけになります。 

「ソーシャルグッド」の世界的な取り組み

ソーシャルグッドな取り組みは企業だけでなく、世界的に知られる有名なものが複数あります。

実例を元にどのような目的と効果があったのかご説明します。

アイスバケツチャレンジ

アイスバケツチャレンジは、元々難病指定されているALS(筋萎縮性側索硬化症)の認知度を高めるためにはじまりました。氷をたっぷりと入れた冷水を頭から浴びる動画をSNSにアップするか、100ドルをALS協会に寄付するというルールです。

なんとわずか3週間で1,330万ドルの寄付が集まったほか、チャレンジに賛同した数々の有名人がアイスバケツチャレンジの様子をSNSに投稿したことで世界的な認知を得ました。

無印良品のソーシャルグッド事業部

無印良品を運営する良品計画は、ソーシャルグッド事業を2018年に設立して以来、さまざまな地方都市の活性化につながる取り組みを実施してきました。

地方創生として地元企業や都市との連携により、独自の商品や特産物の販売などを実施しています。

これにより地方の生産者や住民との交流が生まれ、地方都市が抱えている人口減少、人材不足などの課題解決に取り組んでいます。

参照:上越市・良品計画・頸城自動車の三者による「地域活性化に向けた包括連携に関する協定」締結のお知らせ

ソーシャルグッドな取り組みで企業を盛り上げよう

ソーシャルグッドとは社会にとって良い結果をもたらす取り組み全般を指します。企業が考える製品、サービス、活動など、これまで培ってきたノウハウを活かした取り組みもあれば、ソーシャルグッドのために新しい事業をスタートする企業も多く存在します。

ソーシャルグッドな取り組みは企業のイメージアップだけでなく、従業員のモチベーションアップや地域や社会への貢献など多くのメリットがあります。

日本でもソーシャルグッドが広がりを見せているため、取り組みを検討してはいかがでしょうか。

 文/shiro

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