就活生に向けたサマーインターンシップが始まる時期となった。サマーインターンシップを契機に就職活動を始める学生は増える傾向にあり、この時期は就職活動への関心が高まるタイミングとなっている。
そんな中、オープンワークがまとめた今春新社会人となった24卒就活生約4000名による「就活レポート」から、「今どきの就活生がはじめに行うこと」「インターンシップの参加率」などに関する調査レターが到着したので、その概要を紹介したい。
就活を始める時期は大学3年生の6月が最多、8月までに半数が開始
学部生(4年制)の就活を開始した時期を見ると、「3年生6月」と回答した学生が19.6%と、突出して多い。
次いで、「3年生4月」が8.3%、「3年生8月」が7.6%という結果になった。この状況から、「3年生8月」までには半数が就活を開始していることが推察できる。
■インターンシップ参加率は72.3% 。参加時期は大学3年生・修士1年生の8月が最多
インターンシップに参加したことのある24卒学生はどのくらいいたのか。
就活レポートからインターンシップへの参加率を集計すると、72.3%の24卒学生がインターンシップに参加しているという結果が得られた。
大学院生では80.3%とその傾向は顕著で、多くの学生がインターンシップに参加していることがわかる。
インターンシップに参加した時期としては、25%の学生が「大学3年生もしくは修士1年生の8月」と回答しており、サマーインターンに参加する就活生が多いようだ。
■就活開始時に行ったこととして「会社・業界分析」より「自己分析」が上回る
就活開始時にしたこととして、自分の強みや興味が何かを考えて整理する「自己分析」が最多の回答となった。次いで、「会社・業界の分析」が多くあげられている。
様々な情報へアクセスしやすく働き方の多様化が進む昨今において、はじめに自身の軸を定める傾向は自然であり、今後ますます加速することが考えられる。
■入社先の企業を選ぶ軸は「社風・社員の人柄」が最多
入社先企業を選ぶ軸については、「社風・社員の人柄」が最多、次いで「事業内容」という結果となった。この傾向は理系か文系か、大学生か大学院生かで分けても同様に高い。
社風・社員の人柄に関する情報は、いわゆるソフト面と言われている情報で、求人票や企業の採用サイトでは十分に収集できない点で、多くの学生はインターンシップや説明会ほか、OBOG訪問、社員クチコミサイトなどを通して情報収集を行なう傾向がある。
3位から5位は「ワークライフバランス」「業務内容」「自己の成長が見込める」がランクイン。これらはほぼ同率となり、上位2つ以外の軸は、それぞれの学生によって多様な軸を持っていることを示す結果と言えるだろう。
構成/清水眞希