取材からわかった『ブレンディ スティック』のヒット要因3
1.生活者の実態を反映
マグカップで飲んでいる、1杯180mlを15分程度かけて飲んでいるといった生活者の実態を開発に反映。スティック形状への理解は簡単に得られなかったが、開発に生活実態を反映しているので、理解されると市場に広く浸透していくことができた。
2.妥協なき味づくり
スティックの中身をカップに入れお湯を注げば完成するのは簡便であると同時に、味の素AGFが考える最高の一杯を示すことでもある。味づくりに妥協する余地はいっさいなく、会社の威信をかけておいしさを追求。コーヒー、クリーミングパウダー、砂糖の配合バランスにこだわり抜いたことが奏功した。
3.飲用シーンや気持ちに寄り添える
カフェオレを軸に、コーヒー、クリーミングパウダー、砂糖の組み合わせで商品展開を図ってきたが、コーヒー以外の紅茶や抹茶、ココアなどにもラインアップを拡大。嗜好の多様化に対応しただけではなく、飲用シーンや気持ちに合わせて飲むものが選択でき、生活者に寄り添える存在になることができた。
同社では全体の売上に占める『ブレンディ スティック』の割合が非常に高く、売れ行きがいいと全社の元気につながる印象があるという。『ブレンディ スティック』には気分がパッと明るくなり活力も湧いてくるような華もあるのだろう。150億杯以上売れている実積は伊達ではない。
製品情報
https://lounge.agf.ajinomoto.co.jp/blendy/stick/
文/大沢裕司