内省を行う際のポイント
内省は、ビジネスや日常生活にさまざまなプラスの効果をもたらします。しかし、内省の質が悪いと、ネガティブな思考に支配されてしまったり、適切な解決策が見いだせなかったりする可能性があります。質の高い内省を行うためのポイントを押さえましょう。
■感情に左右されない
内省を行う上では、感情に振り回されないことが重要です。記憶をたどっていくうちに、『腹が立つ』『情けない』『うれしい』といった当時の感情が沸き起こってきて、単なる出来事の回想で終わってしまう人は珍しくありません。
いったん感情に支配されると、客観的に見ることが難しくなり、その人の主観に偏った解釈につながる可能性があります。
出来事の本質や原因をしっかりと見極めるためにも、事実と感情を完全に切り分けた上で、事実ベースのみを淡々とピックアップしていきましょう。
■内省を習慣化する
内省は1回だけで終わりにせず、繰り返す必要があります。習慣化してこそ、セルフコントロールの強化や対応力の向上が期待できるのです。
思い付いたときに行うのではなく、日々のスケジュールの中に内省の時間を組み入れましょう。例えば、以下のようなタイミングで行うのがおすすめです。
- 毎日の業務終了後
- 週末
- 上司との定期面談前
内省のプロセスでは、事実の洗い出しや原因の分析に時間と労力を要します。完璧さを求めると長続きしないため、最初は自分のできる範囲でよいでしょう。継続していくうちに、やり方のコツをつかめるようになります。
内省して自己成長を実現しよう
内省とは、日々の業務から距離を置き、自分の考えや行動などを振り返る行為です。
『事実の洗い出し』『原因の分析』『改善策の検討』の3つのステップで振り返ることにより、過去の経験から多くの学びや気付きを得られます。
ビジネスパーソンの多くは、内省を自己成長のツールとして活用しています。
激しい時代の変化に柔軟に対応していくためにも、内省で自分を高めていくことが大切です。完璧を求めすぎると長続きしないため、まずは肩の力を抜いて日々の出来事を振り返るところから始めましょう。
構成/編集部