今の勤務先で退職手続きや退職交渉に関する不安が「ある」人は47.7%
最後に、対象者全員に今後実際に転職する場合、今の勤務先に対して「退職手続き」や「退職交渉」に関する不安があるか聞いたところ、「かなりある」(16.3%)、「ややある」(31.4%)とした人は合わせて47.7%であった。
今後の退職に関する不安があると回答した人に具体的な懸念点を聞いたところ、「引き止めへの対応や退職時の事務手続き」(20代・男性・システムエンジニア)、「退職時期・引き継ぐ人の不足」(40代・男性・管理)など、主に引き止め・退職手続き・スケジュール・引き継ぎなどに不安を感じるとする意見が中心となっていた。
また、「退職時の嫌がらせ」(30代・男性・営業)、「態度が豹変すること」(40代・男性・製造)など、ヤメハラを不安視する声もみられる。
■今後の退職に関する不安(一部抜粋)
・「退職までの流れが分からない。退職を諦めるよう説得されないか不安」(20代・女性・営業)
・「退職意向を伝えるタイミングや引き止めへの不安」(30代・男性・医療福祉介護)
・「退職時期や退職金、引き継ぎのスケジュール、有休消化に関する不安」(40代・女性・事務)
・「転職の妨害、退職日までの業務妨害、退職手続きの不備などの嫌がらせ」(40代・男性・その他)
・「怒りや恨みを買ってしまわないか」(20代・女性・事務)
退職の実態として、多くの人がスムーズな退職を実現できているものの、過度な引き止めなどに苦労した人も一定数いることがわかった。
また、労働者には自由に退職する権利があるが、それに伴う交渉や手続き、ヤメハラなどへの不安を抱えている人も少なくないようだ。近年「退職代行」が話題にのぼるのも頷ける結果となっていた。
なお、転職エージェントは、退職時の対応を含めた転職活動のすべてをサポートしている。退職交渉などで悩んだ際は、ぜひ相談してみてはいかがだろう。
調査概要
調査内容:退職時のトラブルに関する実態について
調査機関:ワークポート調査
調査対象:ワークポートを利用している全国のビジネスパーソン(20代~40代・男女)
有効回答:719人
調査期間:2024年5月28日~6月4日
調査方法:インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。
関連情報
https://www.workport.co.jp/
構成/Ara