ジェンダーハラスメント被害者は24.2%
自身のジェンダーハラスメント体験について質問すると、「日常的に受けている」が4.8%、「日常的ではないが、受けたことがある」が19.4%と、24.2%が被害者であることがわかった。職種別に見ると、総務・経理では30%前後が「ジェンダーハラスメントを受けたことがある」と回答している。
年代別では、若手であるほど、ジェンダーハラスメントを受けたことがある割合が高い傾向だ。男女別では、女性は55.1%と過半数に達しているのに対し、男性は13.1%に留まった。
具体的な内容を質問すると、「女性社員のみが来客時にお茶を出すよう言われた」や「責任ある仕事は女性には任せられないと言われた」など、女性側のエピソードだけでなく、「仕事内容も全く違う女性から「男だから私たちより多くの給料をもらっている」と言われていた」などの男性側のエピソードも寄せられた。
ジェンダーハラスメントが転職意欲に与える影響は若手であるほど顕著に
ジェンダーハラスメントを受けたことがある人に対し、ジェンダーハラスメントが理由で転職した経験の有無について質問した。「転職をしたことがある」が20.3%、「転職を検討したことがある」が37.5%と、合計57.8%が、ジェンダーハラスメントが転職意欲に影響を与えたと回答している。
年代別に見ると、「転職をしたことがある」と「転職を検討したことがある」の割合が、20・30代では70.6%であるのに対し、50代以上では41.7%と約30%もの差があることがわかった。転職が当たり前の選択肢となった近年では、ジェンダーハラスメントを理由に転職を決意する人が増えていると考えられるだろう。
<調査概要>
調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の管理部門・士業
調査テーマ:『「職場での男女格差」に関する実態調査』
有効回答数:273名
調査実施日:204年5月20日~5月29日
調査主体:株式会社MS-Japan
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある。
出典:MS-Japan調べ
構成/こじへい