小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

半導体製造の裏側!フッ素樹脂加工品調達の課題をAIで解決する「Quick Value」とは?

2024.07.07

AI・統計解析で最適見積もりを即時提案

そこで開発されたのが、フッ素樹脂デジタル調達サービス「Quick Value(クイックバリュー)」だ。

操作が簡単なクラウドサービスで、見積もり担当者は画面上でフッ素樹脂製品の PDFデータなどの2D図面や3Dモデルのデータをアップロードして数量・材質を入力することで数値が自動で反映される仕組みだ。

入力画面イメージ

同サービスは数十社の加工会社と連携しており、AIと統計解析およびシミュレーションにより、入力されたデータや加工会社ごとの工場設備、加工種別、加工工数、納期、得意分野などをもとに最適な会社選定を行い、見積もりを自動作成。原則、数値入力後、2時間以内で見積もりができあがるという。

見積もり表示画面イメージ

見積書のイメージ

「本サービスでは、参加する各パートナーが納得できる価格と納期設定が重要です。従来、各社の見積もり担当者が手動で行っていた見積もりと、Quick Valueで自動計算する価格が一致することが求められます。これを当社では『フィッティング』と呼んでおり、フィッティングのなかでも、フッ素樹脂の切削加工に用いる各種工具の選定や、工具ごとの加工速度の調整にAI・統計解析技術が役立っています」

今後の展望

同サービスの製品発表会に登壇した取締役副社長 CDO(Chief Digital Officer:最高デジタル責任者)の中澤剛太氏は、2030年頃には、製造業におけるBtoB取引の3割程度は、人手を介さない自動見積もりが浸透するのではないかと述べた。

今後は、フッ素樹脂関連のみならず、対応領域の拡大を展望しているそうだ。また多言語化やグローバル展開も見据えている。

半導体製造の裏側は、現場に関係する立場でなければなかなか知り得ないことだ。フッ素樹脂加工品調達は、煩雑で属人化せざるを得ないのは外側から見ても理解できる。今回紹介した内容は購買調達DXの一例ではあるが、AIが高精度な見積もりや各種レコメンドを行う用途は、他分野にも応用ができるだろう。今後のさらなる課題解決に期待したい。

文/石原亜香利

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。