クラスDでもマランツらしい音質
一般的にクラスDアンプからイメージされる特徴は、ハイスピードで低域はタイトで中高域は粒立ちがよく輪郭がシャープで、クールな音色といった感じだが、これはマランツと相容れない部分もある。実際に試聴してみると、音作りはアンプの方式に左右されないこと実感。柔らかくウォームな女性ボーカルの音色、厚みと量感のある中低域、我々が持っているマランツの特徴は受け継がれ、クラスDアンプの持つハイスピードで鮮明な音も再現された。これなら、ブックシェルフ型スピーカーだけでなく、AV用のトールボーイスピーカーを接続しても問題なくドライブできるだろう。「MODEL M1」はストリーミング音源の伝道者として注目の存在となるに違いない。
リモコンは付属しないが、スマホやタブレットのアプリを使って操作できる
写真・文/ゴン川野