ポジティブな改善緩和予防行動は、更年期自覚層だけでなく「更年期自覚なし層」「更年期不明層」でも幸福度が高くなる
「更年期自覚層」が更年期の症状が楽に感じられるときは、「穏やかな気分でいられる」時が最も多く、また性差では女性の方が倍近く回答。
次いで「体調が良い・痛みがない」「良い睡眠がとれた」、「気持ちが落ち込んでいない」と続き、いずれも女性の方が多く回答していた。
一方男性は「仕事がスムーズに進む」が最も高く、女性も「家事がスムーズに進む」は高いが、「普段感じている更年期の症状が和らいでいる」も多く回答。さらに、男女ともに「趣味などの好きな事に没頭」というポジティブなアクションも高め。
※更年期自覚者のみ回答
また、幸福度とアクションの関係は、総じて、「改善緩和予防行動あり層」の方が、幸福度が高い傾向がみられた。
「更年期自覚層」は不調などがある分「更年期自覚なし層」や「更年期不明層」より低くなる項目も多いが、「人の喜ぶ顔を見るのが好き」「人に感謝ることがたくさんある」といった利他的な点で「更年期自覚層」が高く、「家族との関係が良好である」「私を大切に思ってくれる人がいる」といった関係の健やかさも見て取れ、『幸年期』につながっているようだ。
「更年期自覚者」のみで、行動のあり・なし、性差で見てみると、総じて改善緩和予防行動をしている方が幸福度は高く、特に女性は利他的、関係の健やかさが見て取れる穏やかな『幸年期』傾向。男性は、自身の前向きさが見て取れるポジティブ思考な『幸年期』傾向がみられる。
更年期を心地よく過ごすために一歩踏み出し“アクション”することは、感謝の気持ち、利他性、家族や知人との良好な関係、社会活動感といった多幸感につながる。
更年期を「『幸年期』に変換しよう」という、前向きな捉え方は、人生100年時代の『健幸ウェルビーイング』を実現するのに重要な取り組みとなりそうだ。
調査概要
調査内容:マチュア世代・更年期に対する意識と行動実態調査
調査期間:2024年2月
調査方法:インターネット調査
調査対象:30歳~69歳の男女2000名(男性:1000名+女性:1000名)
関連情報
https://www.maturelife.org/
構成/Ara