働き盛りといわれる30歳。社会人として一定の経験を積み、気力・体力が充実するまさにこれからという年齢の時に、推定年収がもっとも高い企業はいったいどこか?
社員と元社員の声を共有する企業口コミサイト「OpenWork」を運営するオープンワークはこのほど、同サイト上で最も閲覧数の多いコンテンツのうちのひとつである「年収情報」をもとに、30歳の推定年収が高い企業TOP20社と、それらの企業の特徴について発表した。
30歳の正社員・契約社員の推定平均年収は、「489.7万円」
OpenWorkに投稿した全年収データを対象に算出した30歳の推定平均年収は489.7万円だ。なお、年齢別の推定平均年収は以下のとおり。
25歳から30歳のアップ幅が最も大きく、102万円アップとなった。20代後半は最も変化の大きいタイミングであることがうかがえる。次に、30歳時点の推定平均年収が高い企業TOP20社を紹介する。
上位4社は証券会社が占める結果となった。ランクイン企業の業界別の内訳は、最多が「金融」、次いで「コンサル」「商社」となった。就活生からの人気が高い5大商社と呼ばれる会社が全てランクインしていることや、ランクイン企業の待遇面の満足度の平均は5スコア中4.5スコアと、総じて高いことが特徴として浮かび上がった。
ランクイン企業に寄せられた社員クチコミには、「セルフマネジメント力の高さ」と「成果主義」に関する言及が多く見受けられた。
■ランクイン企業に寄せられたクチコミ
・若々しく、皆で一丸になって目標に進むような雰囲気。若いうちなら楽しい職場だと思います。ただ、ハードワークです。その辺りのコントロールは本人に任せられていて、特に管理されていません。アメリカ的で、決定は速いし、機動的だと思います。(オペレーション、在籍10~15年、退社済み、中途入社、男性)
・本人の力量次第です。完全なる成果主義なので、仕事さえちゃんとやっていれば早く帰ろうが休みをたくさん取ろうが文句を言う人はいません。残業の多い人=頑張っている人ではなく非効率な人と見られます。みなさんスピード感をもって仕事をしていてタスク分担も明確なので、ダラダラ長く仕事をしたり他の人の仕事をカバーしたりすることがあまりなく、自分には合っていると感じます。(事務職、在籍10~15年、現職、中途入社、女性)
・よくも悪くも個人主義・実力主義という会社。理不尽なことは一切ない。本人の気力と体力があれば無制限に活躍できるし報酬も見込める。ただ社内リソースやオペレーションは未整備で、人材育成も現場業務を想定したものになっていないので、営業が自力でリソースを調達したりライトパーソン・ライトマテリアルを見つけてくる胆力が求められる。(セールス、在籍3~5年、現職、新卒入社、男性)
・個人の裁量に委ねられる側面がかなり強く、自由にやりたいという人にとってはかなり働きやすい環境・文化だと思う。自宅にパソコンを持ち帰って作業をしたり土日の出勤も自由である。ただし、自分がどのような上司の下でどのようなエンゲージメントで仕事をするかはその時々の案件の入り具合によるので、運によるところもあるように感じる。自分のやりたいことが明確にあるのであれば、周囲にどんどんアピールして希望する案件にアサインされるように働きかけるべきだと考える。(アソシエイト、在籍3年未満、現職(回答時)、中途入社、男性)
「ゆるブラック」という言葉を耳にするようになった今、高年収を狙うことはもちろん、成長意欲の高い若手社会人にとって、個人に裁量権を与えて徹底的な成果主義がある文化は魅力的な環境なのではないだろうか。ジョブ型雇用が進むと言われる中、裁量権を与えられ、仕事に対するオーナーシップを持つことの重要性は増すことが考えられる。
出典:オープンワーク株式会社
構成/こじへい