カロリーや糖質の摂りすぎはNGなど、健康を意識した食事法は制限や我慢を強いられがち。しかし、その我慢がストレスを呼び、自律神経を狂わせて疲労を呼ぶ要因に。日本人の体質に合った食を見つめ直し、心と体を立て直そう。
管理栄養士
柏原ゆきよさん
日本健康食育協会代表理事、管理栄養士。企業の健康管理室など、10万人以上の食サポートの経験を通じて「疲れない食事」のメソッドを開発。著書に『疲れない体をつくる疲れない食事』(PHP研究所)など。
エネルギーをしっかり補給し、自律神経のバランスを整える
「健康診断の数値が悪かった、メタボと診断された。そんな時、カロリーを気にして食事を抜いたり、野菜中心の食生活に変えたりする人もいますが、全くの逆効果です。脳のエネルギー不足が起きて自律神経も乱れ、食事制限によるストレスが心と体を蝕んでしまいます」
と話す管理栄養士の柏原ゆきよさん。
「身体が重くてだるい、慢性的に疲れているという人は体内のリズムが狂っている可能性も。1日3食、特に朝食をきちんと食べることが大切です」と力説する。
朝食はプロテイン飲料やコーヒーで済まさず、顎をしっかり動かし、そしゃくするといい。朝食は眠っていた身体を動かすスイッチになり、体温が上昇して脳が動き始め、腸の蠕動(ぜんどう)運動も活発になって交感神経が優位になる。朝に身体と脳をオンできれば、昼過ぎにピークを迎え、夜に向かってオフモードに切り替わり、副交感神経が優位な状態で睡眠に入れる。これが理想的なリズムだが、朝食を食べないとオン・オフのリズムがずれ、睡眠の質が低下してしまう。また、疲れやすいのは、エネルギーがちゃんと使われていないことも原因のひとつだ。1日のリズムに沿ったタイミングでエネルギーを補給しないと、エネルギー効率が悪くなり、疲れやすくなる。
ポイントは、1日のリズムを整え、自律神経のバランスをコントロールすること。朝食にしっかりそしゃくすることで、オン・オフともに充実させられる。
食にまつわる最新知識をYouTubeで配信!
『お米チャンネル「人生が変わる食べ方」』
最近疲れてませんか?DIME8月号は「脳疲労の解消法」と「複業」の大特集
DIME8月号は「脳疲労解消法」を大特集! ムシムシと暑い中での通勤、職場での緊張感、梅雨ならではの気圧の変化、鳴り止まないスマホの通知など様々な原因で疲れは溜まっていきます。ですが、今回取材したところによるとすべての疲れの原因は「脳」、そしてそれを解消してくれる方法はたった一つしかないそうです。それは一体、何なのか? 今日からすぐ実践できる疲れの解消法、パフォーマンスを上げるノウハウを40ページの大ボリュームで紹介します!
また、第二特集では自己実現やひとつの会社に頼らない生き方として注目されている「複業」の始め方を実践者に徹底取材。疲れを癒やし、明日への活力をチャージできる一冊です!