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不器用な人は細かい作業が苦手という意味だけでなく、人との関わり方や感情表現が苦手などの精神的な部分を表すこともあります。
不器用な人は損をしているイメージがありますが、不器用だからこそ長所になる部分もあるのです。この記事では不器用な人に多い特徴と、長所や短所とともに、不器用を直すためにできることをご紹介します。
不器用な人の特徴
不器用な人に見られがちな性格面での特徴を理解することで、どこを改善すべきかわかりやすくなります。
もちろんここで挙げることは必ずしも全ての不器用な人に当てはまるわけではありません。もし当てはまることがあれば、今よりも器用にコミュニケーションがとれるきっかけになることでしょう。
■ 気持ちを素直に伝えられない
不器用な人は感情表現が苦手で、他人に自分の気持ちをうまく伝えられません。
これは感情を言語化することが得意ではないパターンもあれば、つい余計なことを言って相手を傷つけてしまうパターンもあります。また、気恥ずかしさから素直になれない結果、周りとの関係性が悪くなるケースも多く起こり得ます。
■臨機応変な対応が苦手
臨機応変な対応が苦手で、どちらかと言えばマニュアルに従って行動することが得意です。イレギュラーなことが起きると混乱しやすく、不器用な印象を持たれやすいのです。
一人ひとりに合わせることもあまり得意ではないため、ぶっきらぼうな人や、気持ちを理解してもらえない人といったイメージにつながる事もあります。
■人に頼らずに何でも自分でやりがち
人に頼ることが苦手で、自分で全てをこなそうとする行動も不器用な人にありがちな特徴です。一人でできることには限界があるとわかっていても、周りに聞かずに物事を進める傾向があります。
その結果、仕事で周りに迷惑をかけるなど、かえってチームワークを乱す結果になりかねません。
■優柔不断で決断まで時間がかかる
不器用な人は1つの答えを選ぶことが苦手で、決断までに時間がかかってしまいやすいです。その結果、どっちつかずの行動をとってしまい、周囲に誤解されるケースがあります。
また、自信がないゆえに積極的に決断できないことも、不器用な人にありがちな特徴でしょう。
■こだわりが強く妥協できない
物事へのこだわりが強い、完璧主義者の一面が不器用な状況になっていることもあります。
完璧にこなそうとした結果、期日に間に合わない、周りに合わせて行動できないといった、孤立状態になりやすいのです。
不器用な人の長所・短所
実は不器用だからこそ良い一面も多くあります。長所と短所を知ったうえで、どこを改善すると自分の持ち味を活かせるのか考えてみましょう。
■不器用な人の長所
不器用な人の中には、裏表がない部分が、かえって人として信用できると感じられる人もいます。
真っすぐで嘘偽りのない姿は、友達として付き合っていきたい相手と言えます。また、恋愛面でも不器用だからこそ、一途で浮気をしなさそうという一面も評価されています。
■不器用な人の短所
不器用な人の短所は、チームワークを求められる場面で迷惑をかけることもある点です。完璧主義で自分だけ仕事の進行が遅いと、全体に迷惑がかかってしまうかもしれません。
また、不器用だからこそ気持ちをうまく伝えられず、誤解を招いて友達や知人を失うケースも起こり得ます。
不器用を直す方法
不器用を直すには、自分の思考が凝り固まりやすいと自覚することが大切です。柔軟性を意識すると、周りと今よりもスムーズに協力し合えることでしょう。
不器用を直すために、日頃から心がけたい3つのポイントは次の通りです。
■ もっと周囲に頼る
不器用な人は全てを1人で抱え込みやすいです。もっと周囲にわからないことは質問し、できないことはできないと伝えましょう。
周りに頼る勇気があってこそ、仕事を円滑に進めてチーム全体の士気を上げるきっかけになります。全てを抱え込みがちな人ほど、勇気を出して周りに頼ることが大切です。
■完璧を求めすぎない
物事に完璧を求めすぎると、求める道から少しでも外れると納得できず、そこで停滞してしまいやすいです。完璧主義は丁寧で信頼されますが、裏を返せば融通が利かない不器用な人と言えます。
まずは7割くらいの完成度でも、一度人に見てもらうという気持ちに切り替えると、不器用さによる取返しのつかないミスを防げるでしょう。
■察することを心掛ける
不器用な人は相手の感情や思考を想像することが苦手な傾向があります。その結果、思い込みが激しくなってしまうため、自分の視点ではなく相手の立場になることを意識しましょう。
「自分はこう感じても相手はそう思っていないかもしれない」という視点を忘れないでいると、思考が凝り固まりすぎずに相手にも柔軟に対応できるようになります。
不器用な人は真っすぐな性格の持ち主
不器用な人は何かと要領が悪く、周囲とうまく関われないと思われやすいです。しかし、実は不器用だからこそ裏表がなく、信頼できる相手とも言えるのです。
不器用なことを自覚し、その上で周りに合わせられるように、相手の事を考える習慣を身に着けていきましょう。また、わからないことはすぐ聞く、頼るといった勇気も必要です。
文/shiro