目次
「気難しい人」と言えば、感情的で扱いづらい印象があります。しかし仕事やプライベートで、どうしても気難しい人と関わらなければいけない時は、相手をできるだけ刺激しないように、平常心で対応する事がコツです。
落ち着いて対応するためにも、気難しい人の性格を知り、その上で上手に付き合っていきましょう。また、気難しい性格を治すためのコツも一緒にご紹介するため、悩んでいる人も参考にしてください。
気難しいってどういう意味?
「気難しい」とは、自分の考え方ややり方へのこだわりが強く、他者の意見を受け入れられない性格の人です。
自分の考えから外れる出来事が起きたり、考えを認めてもらえなかったりすると、感情的になって怒り出す人も少なくありません。頑固な性格とも言われており、とにかく細かい事でも気に入らなければ、周りに協力してくれない、自分勝手な部分もあります。
気難しい人に当てはまる特徴
気難しい人とはどのようなタイプなのか、当てはまる特徴を知る事で相手の考えがわかりやすくなります。関わりづらいと思っている人が、実は気難しい人の気質を持っているかもしれません。
■神経質でささいな事でも指摘してくる
神経質でささいな事でもネチネチと指摘してくるタイプは、気難しい人に多い特徴です。何かにいつも怒っているような表情をしていて、小さな事でも怒ってくるため気軽に話しかけづらい雰囲気を持っているのです。
■自己中心的で自分を優先しがち
気難しい人は、自己中心的であり自分が正しいと信じて疑わないタイプです。自分さえ良ければ良いとまで思っているタイプもおり、他人の要望を聞き入れるゆとりや、相手の立場になって考える思考の余裕がないとも言えます。
■感情の起伏が激しくすぐ怒る
気難しい人は感情の起伏が激しく、すぐに怒り出す子供のような一面を持っています。自分の思い通りにならない現実が受け止められず、怒りという形で相手に不満をぶつけるのです。
また、感情を表に出す事により、注目を集めようとするプライドが高い一面もあります。
■完璧主義者
気難しい人の中には、何かをするのなら自分の中で完璧にこなしたい欲求が強いタイプもいます。
「頑固な職人気質」とも表現される事があり、納得するまでとことん突き詰めたい気質の持ち主です。周囲に合わせて妥協する事が苦手だからこそ、結果的に気難しい人として扱われやすい傾向があります。
■人の話を信用しない
人の話を信用せず、自分しか信じない思考の人は、どうしても人の意見を受け入れられません。
その結果、気難しく扱いづらい人だと思われやすいのです。人の話を信用しないため、何を言ってもムダで、そもそも友達が少ないタイプも多くいます。
気難しい人との上手な付き合い方
気難しい人とどうしても仕事やプライベートで関わる必要がある時は、自分の心を守る事が大切です。
その上で、相手が納得するように、できるだけ話を合わせる大人の対応を心掛けましょう。
■相手を否定せず話をさせる
気難しい人と関わる時は、とにかく否定しないでとことん話をさせる事がおすすめです。たとえ相手が間違っていると思っても、途中で否定するとプライドを傷つけて、ますます怒ってしまう事があります。
また、自分からは話しかけずに適度に距離を置く事も、お互いにストレスを溜めずに関わるコツです。
■適度に褒めて機嫌をとる
気難しい人はプライドが高く、自分の方が正しく偉いと思われたい傾向があります。そのため、気難しい人が意見をしてきたら、適度に褒めて機嫌をとりましょう。
「〇〇さんは周りを良く見ていますね」「〇〇さんのおっしゃる通りだと思います」と、否定せずに褒める事で、相手も自分が認められたと納得し落ち着きやすくなります。
■相手の話を気にし過ぎない
気難しい人の言葉は一方的であり、そのまま受け取ると傷つくような人格否定をされる事もあります。
相手は気難しい性格だと認識して、その上で話を受け流す練習をしましょう。相手の意見をできるだけ聞いていても、受け止めるのではなく当たり障りなく関わる事がコツです。
気難しい性格を直す方法
気難しい性格を直すには、自分の内側に意識を向ける事から周囲に対してもっと興味を持つ事から始めましょう。
気難しい性格を少しずつ改善するために、変えていきたい意識についてご紹介します。
■相手が興味のある物に関心を持つ
気難しい性格の人は、周りとのコミュニケーションが苦手で他人への関心が薄いです。仲良くなるためには、自分の事だけでなく周りを知ろうとする気持ちを大切にしましょう。
たとえば会話の相手が興味を持っている事柄や趣味について、聞こうとする姿勢を持つだけでも、会話が一方的にならずにキャッチボールが生まれます。
■他人に期待しすぎない
気難しい人は思い通りにならない事に、すぐ腹を立ててしまいがちです。だからこそ、他人に過剰な期待はやめて、思った通りにならないと判断する事をやめましょう。
他人は他人だと気づき、「この人ならこうしてくれるはず」「親切をしたから見返りがあるはず」といった、期待を抱かなければそもそも不満が出てきません。
■自分に完璧を求めすぎない
完璧主義者でいると、自分の事も許せなくなり他人にますます完璧を求めてしまいます。
自分のミスを許容できるようになれば、相手の失敗も人間だから間違う事もあると、認められるのです。大らかな気持ちでいられるうえ、自分で自分を認められる事で自己肯定感も高まります。
気難しい人とも話し合ってみよう
気難しい人は感情の起伏が激しく、扱う事が難しいと距離を置いてしまいがちです。しかし、あえて積極的に話してみると、単純に感情表現が苦手でコミュニケーション不足だったというケースも珍しくありません。
また、自分で気難しい人になっていないか、言動を見直す事も大切です。周りの楽しい気持ちを台無しにしないように、意見を受け入れて相手の立場になって物事を考える癖を少しずつ身に着けましょう。
文/shiro