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「誠実な人」はビジネスで信用される印象があります。しかし、誠実という言葉はよく耳にしても、具体的にどのような振る舞いができる人を誠実だと呼べるのでしょうか?
本記事では誠実な人に多い特徴と、誠実さを見極めるポイントをご紹介します。また、誠実な人になるには、どのような事を心掛ける必要があるのかを解説しているので参考にしてみてください。
誠実な人の特徴
誠実な人は、ただ正直であるだけでなく、行動の面でも周りから信頼されるような振る舞いを心掛けています。
以下では誠実な人に多く見られる5つの特徴と、その理由を解説します。
■嘘をつかずいつでも素直
誠実な人は自分のために嘘をつかず、いつでも素直な姿勢を忘れません。誠実とは私利私欲ではなく、正しく振る舞おうとする生き方そのもの。
わからない事はわからないと答え、見栄を張らずに自分が知っている事を真っ直ぐに伝えています。自分が不利である状況だからと、むやみに嘘をつかない姿勢が周りから評価されているのです。
■間違いを認められる
誠実な人は間違いだと指摘されれば、すぐに認められる素直さと謙虚さがあります。大人になるとプライドが優先されて、ミスを認められずに周りのせいにしたり、その場で取り繕ったりする人も少なくありません。
しかし、素直にミスを認めて改善しようとできる誠実な人は、献身的であり真摯に物事に取り組めるとして評価が上がるのです。
■誰に対しても平等に接する
誰に対しても平等に接する事も、誠実な人に多い特徴です。目上の人に対してだけでなく、同僚や後輩にも偉そうに振る舞わず、人として対等に関わろうとする姿が多くの信頼を得られます。
また、店員や子供、お年寄りなどに対しても、真心を持って敬意を払う事ができる人は、いざという緊急時も頼れそうな安心感があるのです。
■約束を守る
一度結んだ約束を全力で守ろうとする人は、誠実で信頼できる人です。たとえば、仕事の納期を守ったり、プライベートでの約束もきちんと遅刻しないで待ち合わせに行ったりと、当たり前の事ですがしっかりと守れる人はそこまで多くありません。
相手への誠意を忘れずに、まさに誠実に対応している人というイメージにつながります。
■相手の話を真剣に聞く
誠実な人は相手の話を親身になって聞けるうえ、真剣に理解しようとします。裏表がなく、素直に人の意見を受け入れられるため、上司はもちろん部下や顧客からも信頼されやすいのです。
誠実さを見極めるポイント
相手が誠実かどうかを見極めるのは、その人の普段の様子だけでなく、周りからの評価を見る事がポイントです。ほかにも、相手の本性と言える部分が見えやすい状況で、どのような対応をとるのかによって、誠実さを判断できます。
■危機的な状況でも逃げない
たとえば仕事で起きたトラブルや、面倒な作業を任された時など、人は大変な時に本当の性格が表に出てくる傾向があります。
危機的な状況でも決して逃げずに、問題を解消しようとする人は誠実であり、いざという時も信頼できると言えます。
何事にも集中して取り組む姿は、周りが困っている時も助けてくれそうな安心感があります。
■言動に一貫性がある
一度言った事は守ろうとする姿勢や、言葉に対して行動が伴っている人は、口先だけではない誠実な人だと判断できます。自分の信念に従って正しい事をしようとする態度は、自分の損得だけで動くタイプではないと判断できるのです。
■周囲から信頼されている
周りから信頼されていて、何かと頼まれ事や相談事を持ちかけられる人は、それだけ相手と誠実に向き合っている証拠です。
ただ周りに対して真面目なだけでなく、思いやりや優しさもあってこその誠実さです。感謝の気持ちも常にあり、その人間性から多くの信頼を寄せられています。
仕事でも「あの人に任せればうまくやってくれる」と、部下や上司から評価されているのです。
誠実な人になるためには?
誠実な人になるには、自分も他人も裏切らない事が大切です。考え方や行動を見直して、周りから頼られる誠実な人を目指しましょう。
■一度決めた事はやり遂げる
一度やると決めた事は途中で諦めず、やり遂げる姿は周りから見て真面目で継続力がある人だと印象付けられます。
たとえば一度引き受けた仕事は、たとえ大変な業務でもやり遂げる姿が、仕事を頼めばきちんと対応してくれるという安心感につながるのです。
■非がある時はすぐに認めて謝罪する
自分に非があると思う時は、言い訳をしないですぐに謝罪しましょう。どのような理由であれ、周りを傷つけたり迷惑をかけたりしたのなら、謝るという姿勢で誠実さを伝える事が大切です。
また、場合によっては迷惑をかけた相手のフォローに回るなどして、途中で投げ出さず自分の責任だと受け止めて、できる事を懸命に取り組みましょう。
■できない約束ははじめからしない
はじめからできない約束はしないで、はっきりと断る事も誠実な態度です。全ての仕事を引き受けて、結果的にキャパオーバーになってしまっては、信頼を損なう結果になります。
だからこそ、自分がきちんとこなせる量の用事だけを引き受けて、それ以外は返事を先延ばしにしないで、理由を添えて断りましょう。中途半端にしない態度こそ、誠実さの表れなのです。
■常に他者を尊重する
常に他者を尊重して、自分優先にしない事が誠実で、思いやりのある人の行動です。
相手によって態度を変えずに、誰にでも優しく真剣に向き合おうとする事を心がけましょう。どのような人にも誠実に向き合う事で、信頼獲得につながり人脈も広がっていきます。
■自分の気持ちを素直に伝える
自分の気持ちを素直に伝えて、嘘をつかない事も誠実な人の特徴です。変に気を遣って、本心を隠すよりも気持ちを素直に伝えてこそ、信頼されるきっかけになるのです。
嬉しいと思ったら感謝を伝える、納得ができない事があれば質問して改善策を提示するなど、物事や人に真っ直ぐと向き合っていきましょう。
誠実な人は何事にも真剣で真っ直ぐに取り組める
誠実な人は仕事や人など、何に対してもやると決めたらしっかりと向き合える人です。
約束を守り、真剣に取り組む姿勢は周りからも信頼される上、いざという時に頼りたくなる人柄と言えるのです。トラブル時も態度を変えず、やるべき事に向き合える人を目指していきましょう。
文/shiro