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Excelのロック機能、どう使う?覚えておきたいパスワード保護やシートロックの方法

2024.07.15

エクセルは、データの管理や分析に非常に役立つツールであり、多くのビジネスシーンで利用されている。

しかし、秘匿性の高いデータを含むファイルを守るためには、適切なロック機能を活用するのが重要だ。この記事では、エクセルのロック機能について、パスワード保護からシートロックまでを徹底解説する。

エクセルのロック機能とは?

エクセルが備えているロック機能とは、ファイルやシート、セルに対するアクセス制限を設けるための機能である。

これにより、大事なデータの不正アクセスや誤編集を防げる。以下のような状況で特に有効である。

エクセルのロック機能が必要な状況

エクセルが備えているロック機能が必要になる状況には、下記のようなケースが考えられる。

■秘匿性の高い情報データの改ざんを防ぐ

エクセルで作成されたファイルの中には、企業の秘匿性の高い情報や分析結果が含まれるケースが多く、これらのデータを不正に改ざんされるのを防ぐためにロック機能が必要である。

■複数人での共同作業でミスを防止する

チームでエクセルのファイルを共有して作業する場合、誤ってデータを書き換えてしまうのを防ぐためにはロック機能が有効だ。

■機密情報の漏洩を防ぐ

機密性の高い情報を含むファイルは、アクセスを制限して情報漏洩を防げる。

■誤ってデータを削除されるのを防ぐ

大事なデータが誤って削除されるのを防ぐために、ロック機能を利用する。

■特定のセルだけ編集を可能にする

特定の部分だけの編集を可能にし、他の部分はパスワードで書き換えられないようにして、データの整合性を保つ。

エクセルファイルのロックの設定手法

ここでは、エクセルのファイルに対してロックをかけるやり方を紹介しよう。

■エクセルのファイルのロックのかけ方は2種類

ファイルのパスワードのかけ方には、下記の2つの種類がある。

  • 読み取り・書き込みのパスワードを設定する
  • ファイルを暗号化

他の人とファイルのやり取りをするには、読み取り・書き込みパスワードを使い、個人で使うファイルに対してパスワードをかけるには暗号化を用いるのがおすすめだ。

■エクセルのファイルに読み取り・書き込みパスワードを設定する手法

①名前を付けて保存し、保存場所を選ぶ

②「ツール」を選んで、「全般オプション」を開く

「名前を付けて保存」ダイアログボックスの右下にある「ツール」ボタンを押して、「全般オプション」を選ぶ。

③読み取りパスワード・書き込みのパスワードを入力

「全般オプション」ウィンドウで、「読み取りパスワード」および「書き込みパスワード」を入力する。

④「OK」にする

⑤パスワード確認画面になるので、先ほど入力したパスワードを再入力

⑥保存する

これで、パスワードが設定された。

■エクセルのファイルの読み取り・書き込みパスワードを解除する手法

①ファイルの上書き保存する

②「ツール」を選び、「全般オプション」を開く

③パスワードをなくしたい場合、パスワードをはずして「OK」にする

※新しいパスワードに変えたい場合は、既存のパスワードを削除後、新しいパスワードを入力して「OK」にする

④保存する

■エクセルのファイルを暗号化する手法

個人で使うファイルに対してパスワードをかけるには、暗号化を用いるのがおすすめだ。

①「ファイル」タブを開き、左側のメニューから「情報」を選ぶ。

②「ブックの保護」を開く

③「パスワードを使用して暗号化」を開き、パスワードを入力

④パスワードを再入力して確認

■エクセルのファイルの暗号化を解除する手法

①ファイルを開く

②[ファイル]タブを選ぶ

③[情報]を選ぶ

④[ブックの保護]を開く

⑤[パスワードを使用して暗号化]を選択パスワードを削除

⑥表示されたダイアログボックスのパスワード欄に設定されているパスワードをはずし、[OK]にする

⑦ファイルを保存

エクセルシートのロック設定手法

シートにパスワードをつけて、他のユーザーがそのシートのデータを書き換えるのを防ぐ。

■エクセルシートのパスワード保護する手法

①保護したいシートを選ぶ

②上部にある「校閲」タブを開く

③「シートの保護」を選ぶ

④必要に応じてオプションを設定し、パスワードを入れる

⑤パスワードの確認

■エクセルシートの保護を解除する手法

①エクセルのファイルを開く

②保護をはずしたいシートを選ぶ

③[校閲]タブを選ぶ

④[シート保護の解除]を押す

⑤パスワードを入力

⑥シートの保護が解除される

エクセルの特定のセルや範囲のロック設定手法

特定のセルや範囲を指定してパスワードをかけるのも可能だ。

特定のセルや範囲だけにパスワードをつけて書き換えられないようにし、他の部分は編集を可能にして、大事なデータを守れる。特に関数などの式が設定してある場合によく用いられている。

■特定のセルや範囲の保護の設定手法

①保護したいセルを選ぶ

②「ホーム」タブを開く

③「セルの書式設定」を選ぶ

④「保護」タブで「ロック」を押す

⑤「校閲」タブに戻り、「シートの保護」を開いて、シート全体を保護する。

■特定のセルや範囲のロック解除手法

①解除したいセルを選ぶ

②「ホーム」タブを選ぶ

③「セルの書式設定」を開く

④「保護」タブで「ロック」のチェックを外す

⑤「校閲」タブに戻り、「シートの保護」を選んで、シート全体の保護を解除する。

もし設定したパスワードを失念してしまった場合は

エクセルに設定したパスワードを失念してしまった場合、基本的にファイルは開けなくなる。

無料の解除ソフトも存在するが、セキュリティリスクが高いため推奨できない。パスワードの管理には十分注意が重要だ。

エクセルのロック機能に関連した便利な機能

エクセルには、ロック機能以外にも多くの便利な機能がある。

そして、これらを組み合わせて使うと、データの管理や分析がより効率的に行える。以下に、いくつかの関連機能を紹介する。

■セルの入力規則

セルの入力規則を設定して、ある特定の条件に合致するデータのみの書き込みが可能になるように制限が可能だ。これにより、データの一貫性と正確性を保てる。

①セルを選ぶ

②「データ」タブを選ぶ

③「データツール」から「データの入力規則」を開く

④書き込みができるなどデータの条件を規定する

ダイアログボックスが表示されるので、書き込みができるデータの条件を規定する。例えば、特定の範囲の数値のみを許可する、または特定のリストの値のみを許可するなどの設定が可能である。

■条件付き書式

条件付き書式は、特定の条件に基づいてセルの書式を自動的に変える機能である。これにより、大事なデータや特定の条件に一致するデータを視覚的に強調可能だ。

①セルを選ぶ

②「ホーム」タブを選ぶ。

③「条件付き書式」を開く。

④条件に基づいた書式のルールを作成する

ダイアログボックスが表示されるので、条件に基づいた書式のルールを作成する。例えば、特定の値以上のセルを赤色で強調するなどの設定が可能である。

■監査機能

エクセルの監査機能を使用して、シート内の数式やデータを書き換えた履歴を追跡可能。これにより、誰がどのようにデータを書き換えたかを確認でき、データの整合性を保てる。

①「校閲」タブを選ぶ。

②「変更内容を表示」を選ぶ

③履歴を表示して、データの変更内容を確認する。

履歴を表示して、誰がどのようにデータを書き換えたかを確認が可能だ。

まとめ

エクセルが備えているロック機能は、データの保護と管理に非常に役立つ機能である。ファイルやシート、セルに対するアクセス制限を設定して、秘匿性の高い情報への不正アクセスや誤編集を防げる。

パスワードをつけてデータを守る手法や暗号化などの基本的な機能に加え、入力規則や条件付き書式、監査機能などを併用して、データの安全性と整合性をさらに強化が可能だ。

これらの機能を理解し適切に使用して、エクセルをより効果的に活用しよう。

構成/編集部

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