SDGs意識の高まりから、本来ならごみとして捨てられる物に付加価値を付けてアップグレードさせる「アップサイクル」に関心の目が向けられています。
食品や洋服、ランドセルや廃材など、アイデアと工夫次第で様々な廃棄品を市場価値のあるプロダクトへ生まれ変わらせるアップサイクルは、近年大手企業や団体でも取り組みが進められている分野。その例として、宅配食品大手であるオイシックス・ラ・大地では、フードロス解決型ブランド「Upcycle by Oisix」を立ち上げ、かねてよりアップサイクル商品の開発・販売を行っています。
そこで今回は、Upcycle by Oisixが人気飲食チェーンのプロントとコラボ販売し、好評を得ているアップサイクルお菓子をご紹介。開発の背景やアップサイクル食品への思いなどについて、ご担当者に伺ったお話を紹介しています。
「アップサイクル」は「リサイクル」とどう違う?
アップサイクルとは、廃棄品の持つ特徴や性質を活かし、手を加えて新たな価値のあるモノをつくり出すことをいいます。
リサイクルとの大きな違いは、手を加える過程で「資源に戻すかどうか」です。例えばペットボトルのリサイクルでは、粉砕されたり熱で溶かされたものを原料として、新たなモノを生み出したり、資源として活用したりしています。
一方アップサイクルでは、もとの特徴がすっかりなくなってしまうような処理はしないのが一般的です。例えばランドセルをアップサイクルする場合、ランドセルの素材や色、装飾などを活かしまま、ペンケースや名刺入れなどに加工します。