豊かで安定した生活を継続する上では、お金に対する知識や判断力がカギとなる。そんな、人生100年時代をサバイブするために大切な金融リテラシー能力だが、世のビジネスパーソンたちは、どれくらい身に着けているのだろうか?
インプレームはこのほど、全国の20代~50代会社員の男女合計500名を対象に「金融リテラシーに関する調査」を実施し、その結果を発表した。
本調査では給与明細の確認状況、税金・保険に対する理解度、資産運用の実施状況について明らかになったほか、「ふるさと納税」の返礼品ジャンルなどについて回答してもらった。
1.2割以上は、給与明細の額面また手取りのみ確認!まったく見ない人は約1割
給与明細には、支給額のほか、税金や保険料など控除されている項目も記載されている。その内容について、毎月給与が支給されている会社員はどの程度確認しているのだろうか。
給与明細を確認するかという質問では、額面(支給総額)・手取り額(振込み額)・控除額(保険料・税)・勤怠等すべて確認すると回答した人は全体の約半数(50.8%)、続いて回答が多かったのは、額面・手取り額の両方を確認する人(15.8%)となった。2割以上の人は、手取り額のみ(12.4%)額面のみ(10.8%)のどちらかしか確認していないことが明らかに。また、まったく見ない人(10.2%)も1割ほどいた。
給与明細を確認しない、または、一部しか確認しない人に対し、その理由を回答してもらったところ、「口座に振り込まれる金額が分かればいいから」(新潟県・50歳女性)、「手取りしか興味ない。他を見てもわからない」(大阪府・39歳女性)、「引かれている金額を見てしまうと、税金のために働いているのかと考えてしまうから」(愛知県・47歳男性)、「差し引かれている額に文句を言っても減るわけではないから」(千葉県・55歳女性)といった回答が目立った。
会社員にとって、給与明細は税金・保険料が正しく計算されているのか、雇用契約通りに給与が支払われているかを確認できる重要な書類と言える。給与明細上で差し引かれている項目に関する質問では、「各控除項目の意味は理解している」(47.4%)人が多数派で、「各控除項目の意味と金額の根拠を理解している」(30.4%)と回答した人は3割程度となった。一方で、「理解していない」(22.2%)と回答した人は2割以上いた。項目に対する無理解から、給与明細を細かく確認しない人がいると考えられる。