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「Z6III」の実力やいかに!?部分積層型CMOSを搭載したニコンのミドルレンジミラーレスをレビュー

2024.06.22

Zシリーズで最高画素数576万ドットのEVF

Z6IIIはフラッグシップモデルのZ9よりも高解像度の576万ドットのEVFを搭載。EVFをのぞくと色乗りのいい濃い画像が見られる。これには別の理由があって、sRGBよりも広い色域DCI-P3相当をカバーしているからだ。飽和しやすい赤や深い緑も階調豊かに再現されるという。確かに隣のZ6IIと比較すると色の濃さが違って見えた。また、拡大表示時の画像も高精細だった。

ライトアップされたイラストをEVFで見て比較するデモ

Z6IIのEVFで見るとイラストの色乗りがやや薄く見える。※EVFをスマホカメラ機能にて撮影

Z6IIIの方が色乗りが良くコントラストが高く見えた。※EVFをスマホカメラ機能にて撮影したため上部に黒い線が出ている

逆光の被写体も高輝度EVFによって鮮明に表示されるというデモコーナーを取材用ミラーレスで撮影すると、手前の人形はこれだけ暗くなる

Z6IIIのEVFで見ると、逆光の人形の顔が黒くつぶれずに明るく見えた。※EVFをスマホカメラ機能にて撮影したため上部に黒い線が出ている

Nikon Imaging Cloudを活用せよ

現時点ではZ6IIIのみが対応しているニコンの新クラウドサービス、それがNikon Imaging Cloudである。Wi-Fi環境があればカメラに撮影された静止画データが自動的にクラウドにアップロードされ、その後、LightroomやGoogle Drive、Google Photos、DropBox、OneDriveなどに転送される。さらにファームウェアのアップデートも自動更新可能になる。そして最も新しい試みが、イメージングレシピだ。イメージングレシピとは、例えば有名クリエーターが作成した色相、彩度、明度などのカラーイメージであり、これをNikon Imaging Cloudから選択して、ワイヤレスでZ6IIIに取り込み保存して、その設定を呼び出して撮影できるのだ。

イメージングレシピのデモコーナー。クラウドとの接続はまだできず、Z6IIIに保存されたイメージングレシピを使っての撮影体験ができた

撮影用にセットされた南国をイメージしたセット

通常の設定で撮影すると、当然ながら青を基調としたイメージになる

プリセットされたPastel Nostalgiaというイメージングレシピを選択

グリーンが強くなり、全体に淡いトーンになった

動画機能も強化されボディ底面にはビデオボス用の穴があり、動画用のアクセサリーにも対応できる

Z6IIIまたはレンズキットをニコンダイレクトで購入するとND オリジナル バッグインバッグとND オリジナル レンズケース、クーポンと3年保証が付く限定キャンペーン実施中。Z6III ボディは43万5600円。Z6III 24-120 レンズキットは55万1100円

写真・文/ゴン川野

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