コロナ禍以降、社会に実装されて久しいテレワーク。現在、テレワーカーとして働いている人はどのようなデジタルツールやデバイスを利用し、また、オンライン会議時にどのようなことを心掛けているのだろうか?
NTTドコモ モバイル社会研究所はこのほど、全国の15~79歳の男女を対象にテレワークに関する調査を実施し、6251の有効回答を得た。詳細は以下の通り。
1. テレワーカーが利用しているデジタルツール、WEB会議ツールが約7割で最多に
勤務先にテレワーク制度が導入されている人を対象に「どのようなデジタルツールを利用しているか」と尋ねたところ、「WEB会議ツール」(65.4%)が約7割を占めた。以下、「チャットやSNS」が42.4%、「ファイル共有ツール」が31.3%、「勤怠管理ツール・グループウェア」が30.9%、「業務用スマートフォン・タブレット端末」が30.1%、「電子決裁ツール」が16.7%と続いた(図1)。
図1. テレワークを実施している人が利用しているデジタルツール
[調査対象:全国・15~79歳男女・テレワーク実施者が回答・n=712・複数回答]
2. オンライン会議時に心がけていること「話をしていない時にはミュート」「遅れないように事前に接続して準備」が約4割
オンライン会議を実施している人を対象に「オンライン会議で気を付けていること」を尋ねたところ、「話をしていない時にはミュートにしている」が40.8%で最も多く、以下、「遅れないように事前に接続して準備している」(40.7%)、「家族やプライベートなものが映らないように配慮」(35.2%)と続いた。
さらに「相手と会話が被らないように心がけている」が28.4%、「相手の顔を映すことを強要しない」が28.2%と言う結果になり、他方「特に気を付けていることはない」人も約2割いた(図2)。
モバイル社会研究所では2021年からオンライン会議で気を付けていることを調査しているが、当時から上位は「話をしていない時にはミュートにしている」、「遅れないように事前に接続して準備している」となった。
図2. オンライン会議で気を付けていること
[調査対象:全国・15~79歳男女・オンライン会議実施者が回答・n=1657・複数回答]
*オンライン会議実施者はテレワーク以外でオンライン会議を利用している人も含まれる。