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【テスタの投資じゃない話】業界を変えるのに必要なのは「良いリーダー」

2024.06.22

将棋の羽生さんやウメハラさんと、株主優待の桐谷さんって似てると思うんです

 僕は株式投資を始める前、格闘ゲームにハマっていた時期がありました。今でこそ「プロゲーマー」という職業がありますが、その頃はゲームはお金を消費するものでしかなかったんです。ところが今では、ゲームはお金を「使うもの」から「増やすもの」に変わった。まさに〝ゲームチェンジ〟が起きたわけですが、それを切り拓いたのはプロゲーマーのウメハラさん(※1)だと思っています。

 以前、投資イベントでウメハラさんや将棋の羽生善治さんと対談させてもらったことがあるんです。それまでの投資イベントって、経済や株の専門家ばかりが出ていて、せっかく投資に興味を持つ初心者がいても置いてけぼりになっていると感じていて……。それで、お互いの視聴者層が近い人とコラボできたら、うまく行き来できるんじゃないかと思ったんです。それで考えたのが、ゲームと将棋だったんです。

 その中で一番インパクトが強い人といえば、ゲームはウメハラさんだし、将棋はやっぱり羽生さんだと思ったんです。今ほど投資が当たり前じゃない時代に投資イベントの対談を受けてくれて、本当に感謝しています。

 ウメハラさんの言葉で印象的だったのが、「格闘ゲームに一番強いおじいちゃんになりたい」というものでした。トップで居続ける人に共通してるのが「歩みを止めない」っていうことだと思うんです。何歳になっても、何十年やっていても情熱を全く失わず第一線にいるって、そういうことだと思うんですよね。生涯この世界でやり続けるっていう覚悟があるから、今もこの位置にいられるんだなって感じました。

投資じゃない話ゲームはお金を使うものという常識を覆した。その陰には、ウメハラさんの多大な貢献があった。

株の世界で業界貢献度が最も高い人は……?

 東大卒プロゲーマーのときどさんという方が、「ウメハラさんは自分のことだけじゃなくて、業界を広げるために考えてきてくれたから自分たちもプロとしてやっていけているし、トップに立つ人がそれを考えているか考えてないかで業界の広がり方は全然違う」といったお話をされていたんです。ウメハラさんも羽生さんもその世界を広げた業界貢献度が一番高い人で、じゃあ株の世界は誰かなと考えたら、やっぱり桐谷さん(※2)だと思うんです。

 桐谷さんご本人のキャラクターや資質もあるのでしょうが、「汗水流して働いてない」って非難される株の世界の中で、イメージが全く悪くないっていうだけで、とんでもなく珍しいんですよね。そのうえで「株主優待」だけで生活するというのは主婦層の方たちにすごい響いて、投資業界をクリーンなイメージに変えて大きく広げてくれたと思うんです。

 そういう意味でウメハラさんや羽生さんと、桐谷さんって共通項があって、実は似てるなあと思うんです。株で勝ってる金額だけでいうと、もっとすごい投資家はたくさんいます。それでも認知度も業界貢献度も一番。不思議な存在ですよね。皆さん、桐谷さんのスゴさに気づいてないだけで、本当はスゴいんですよ。

 いいリーダーがいるから流行り始めるのか、流行った後に勢いづける条件としてリーダーが必要なのかはわかりませんが、今はイメージが悪い業界でも、クリーンな先駆者が出てきて盛り上がったら印象がガラリと変わる可能性はあると思うんですよね。

※1/日本初のプロ格闘ゲーマー・梅原大吾氏。「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」とギネスに認定されている。
※2/個人投資家の桐谷広人氏。株主優待だけで生活する様子が『月曜から夜ふかし』で放送され人気者に。投資歴は40年、保有銘柄は1200を超える。

流行を斬る!

【1】プロゲーマー誕生で、ゲームはお金を「使うもの」から「増やすもの」に変わった
【2】トップで居続ける人に共通するのは「歩みを止めない」こと
【3】クリーンな先駆者が出てきたらイメージの悪い業界も改善するかも

文/テスタ

テスタさんテスタさん
2005年、300万円を元手に株式投資を開始。主にデイトレードで利益を上げ、6年目で億トレーダーに。2015年からは中長期投資も始める。収支は19年連続プラスで、株の生涯獲得利益は100億円を超える。

構成/向井翔太

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