DIME MAGAZINE
昨今、新卒採用文化の企業が中途採用の比率を高めるなど、売り手市場の加速ぶりが伺える。中でも、「エンジニア・SE職」は、東京ハローワーク「職業別有効求人・求職状況令和6年4月分」よると、有効求人倍率が3.28倍と高く、AI人材に対する需要も増えており、当面の間、引く手あまたな状況が続くことが予想できる。
そのような動向の中、夏のボーナスの支給を間近に控え、秋募集の求人も増えつつある今、転職を検討するエンジニア・SE職も少なくはないのだろうか。
オープンワークはこのほど、転職・就職のための情報プラットフォームOpen Work上で最も閲覧数の多いコンテンツのうちのひとつである「年収情報」を基に、エンジニア・SE職の平均年収が高い企業と、それらの企業の特徴について紹介する「引く手あまたな『エンジニア・SE職』。高年収が期待できる企業の特徴とは」と題したレポートを発表した。
【特徴1】技術的貢献のみならず、“協業力”や“自発性”も
エンジニア・SE職は、ソフトウェアやシステムの開発・設計・保守を担い、要件定義からプログラミング・テスト・トラブルシューティングまで幅広い業務を行う。その過程で、意外にもチームと協力しながら案件を進めるケースも多いとされている。高年収が期待できる企業では、技術的な側面だけでなく、チーム内での協業力や自発性への期待ややりがいに関するクチコミが多く見受けられた。
＜シスコシステムズ合同会社の社員クチコミ＞
高いゴールを設定され、仕事の進め方はほとんど指示されないため自分で考え行動する必要があります。自身で適切に利害やベクトルの調整を行い海外を含めた社内を巻き込む力も求められます。（SE、在籍5～10年、現職（回答時）、中途入社、男性、）
＜メルカリの社員クチコミ＞
エンジニアに対しては、自身の関わるプロジェクトに対する強いオーナーシップと自律的な行動が期待されます。何をすれば良いか自身で考え、周りも巻き込んで推進していく人がより重用されるでしょう。（機械学習エンジニア、在籍3年未満、現職（回答時）、中途入社、女性）
＜セールスフォース・ジャパンの社員クチコミ＞
パートナーとの調整や売った後のタスクもこなす必要があるのでかなり幅が広い仕事ではある。SEには提案力も求められるので技術はもちろんのこと、さまざまなところにアンテナを張って色々な情報を自分から取りに行かないと結果が出ない。守備範囲が広くてかなり大変ではあるが、提案からポストセールスまで色々な経験を積めたい人にはかなりいいポジションだと思う。（SE、在籍3年未満、現職（回答時）、中途入社、男性）
【特徴2】スキル開発・成長意欲に報いる環境
上位3社の総合評価を見ると、「エンジニア・SE職」の回答者に絞ったスコアのほうが、全体平均より高いスコアとなった。理由としては、待遇面などハード面だけでなく、「スキル開発」「成長意欲」に対する機会の豊富さ・それを支える組織文化に対する満足度の高さが伺えた。
＜シスコシステムズ合同会社の社員クチコミ＞
とにかくエンジニアに投資をしてくれる会社なので、社外を含む色々なトレーニングに参加して技術的に大きく成長できた。linux、ネットワーク、プログラミング（バックエンド、フロントエンド）、仮想化、クラウドについてのトレーニングが基本的なものからある程度レベルの高いものまで揃っていて成長できるための土台が整っている。
技術的なトレーニングだけでなくソフトスキル（コミュニケーション、ネゴシエーション等々）についてのトレーニングも多くある。キャリアについて考える機会も多く用意されている。業務時間内にある程度勉強をする時間もとれるのでエンジニアにとっては本当に理想的に環境と言える。（テクニカルコンサルティングエンジニア、在籍15～20年、現職（回答時）、新卒入社）
＜グーグルの社員クチコミ＞
社内のドキュメントや、サミットなど、勉強するためのリソースは非常に豊富です。プログラミング関係の講座のサブスクリプションなども業務に関係性があれば2/3は会社が出してくれるので、学びやすい環境です。（シニアエンジニア、在籍3～5年、現職（回答時）、中途入社、男性）
●平均年収の高い企業ランキングについて
OpenWorkに投稿された40万件以上の年収データを元に、「総合」「業界別」「職種別」「年齢別」に平均年収ランキングを作成し、公表している。
https://www.openwork.jp/income_ranking
※年収額・スコアは基本日次で更新している
出典：オープンワーク株式会社
構成／こじへい
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