3:ベースアップの理由、雇用形態を問わず「モチベーション向上」が第1位。悩みの第1位は「同業他社の賃上げによる採用難度の上昇」。(図5~6)
「正社員の賃上げを行なった」と回答した企業に、賃上げを実施した理由を聞くと、上位は「社員のモチベーション向上」(75%)、「人材の確保・採用」「物価上昇への対応」(同率39%)となった。
続けて「アルバイト・パートの賃上げを行なった」と回答した企業に、賃上げを実施した理由を聞くと、上位は「社員のモチベーション向上」(56%)、「人材の確保・採用」(41%)、「最低賃金を下回っていたため」(29%)となった。正社員、アルバイト・パートいずれも、第1位「社員のモチベーション向上」、第2位「人材の確保・採用」は共通していることがわかった。
最後に、賃上げに関する悩みや課題を聞いた。上位は「同業他社の賃上げにより、採用難度が上昇」(32%)、「賃上げ対象外の社員のモチベーション低下」(29%)となった。
【図5】“正社員”の賃上げを行なった企業に伺います。実施した理由を教えてください。(複数回答可)
【図6】“アルバイト・パート”の賃上げを行なった企業に伺います。実施した理由を教えてください。(複数回答可)
■「その他」と回答した方のコメント
・大企業の賃上げという明るい報道が多いため、中小企業の社員も「賃上げが当たり前」という感覚になってきているように感じる。(メーカー/関西)
・賃上げを毎年継続すべきか悩む。(不動産/関東)
・価格転嫁が進まない中で賃上げを行なっているため、利益率の減少が危惧される。(その他業種/関東)
<調査概要>
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『engage』を利用している企業
有効回答数:291社
調査期間:2024年4月23日~5月27日
出典:エン・ジャパン
構成/こじへい