会社に退職の意向を伝えるのは、誰だって勇気がいる。いわゆるブラック体質の企業、上司であればなおさらだ。そんな気が引ける退職の連絡をはじめとした手続きを諸々代わりに行ってくれるため、「退職代行サービス」が今人気を集めている。
MS-Japanが運営する管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career」はこのほど、管理部門・士業人材を中心とした425名を対象に「退職代行の知名度・イメージ調査」を実施し、その結果を発表した。
退職代行サービスの知名度は92.0%
「退職代行を知っていますか?」という設問に対し「サービス内容を知っている」と回答した割合は66.8%、「聞いたことがあるが、サービス内容は知らない」が25.2%で、「退職代行」サービスの知名度は92.0%となった。
近年ニュースなどで退職代行サービスが話題に上ることも多く、知名度の高まりが伺える。職種別のグラフからわかる通り、従業員の入退社に携わる「人事」が最も高い結果となった。
退職代行のイメージは?年齢が上がるにつれて慎重な姿勢が明らかに
退職代行のイメージ調査では、「サポート範囲が気になる」が27.8%、「いざという時に役に立ちそう」が27.3%、「個人情報の扱いが不安」が25.6%と三極化した。
退職代行のイメージを、年代別にランキング形式でまとめた。20・30代と40代では「いざという時に役に立ちそう」が1位にランクインしている。50代以上では「サポート範囲が気になる」が1位だが、2位以下に「個人情報の扱いが不安」や「信用できない」がランクインするなど、慎重な姿勢であることがわかる。
退職代行の利用者はわずか1.6%!50代以上では1%以下に
実際に退職代行を利用したことがある人は、全体のわずか1.6%となった。年代別に見ると、20・30代では3.6%、50代以上では0.7%と、年齢が上がるに伴って利用率が下がっていくことがわかる。
退職代行を利用したい人は13.9%
「退職代行を利用してみたいですか?」という設問に対し、「積極的に利用したい」が0.5%、「機会があれば利用したい」が13.4%であり、利用に前向きな姿勢は少数派であることがわかる。職種別に分類すると、利用したいと回答した割合が最も高い職種は、「経理」の23.0%となった。
<調査概要>
調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の管理部門・士業
調査テーマ:『管理部門・士業の「退職代行」における認知度・イメージ調査』
有効回答数:425名
調査実施日:2024年5月11日~5月19日
調査主体:株式会社MS-Japan
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある。
出典:MS-Japan調べ
構成/こじへい