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イマドキの高校生がもらっているお小遣い、平均額は「月5279円」

2024.06.22

友達付き合い・自分自身の生活で削りたくない消費上位に「イベント・ライブ・映画・テーマパーク」

現役高校生の消費に対する価値観を知るべく、「友達付き合い」「自分自身」に関連することで、それぞれにおいて他の何かを我慢することになったとしても削りたくない消費を聞いた。すると、飲食は当然だが、どちらもTOP3に「イベント・ライブ・映画・テーマパーク費用」がランクイン。

ファッションやコスメといったいわゆる「モノ消費」を抑え、その日・その場でしか体験できないイベントやライブといった「トキ消費」、また映画・テーマパークなどの体験にお金を払う「コト消費」がメインであることがわかった。

また、これまでの買い物・お金の使い方で満足度が最も高かったと感じたエピソードには、「1万円くらいでディズニーに行くと、ずっと思い出として話せたり写真や物が残ったり、金額以上の価値があると感じるから」(東京都/高2女子)、「今まで貯めたお金で思い切って食べたかった高めのスイーツをお店で食べたとき。2,000円くらい。とてもおいしくて頑張ってお金を貯めてきて良かったなと思った」(新潟県/高3女子)などがあった。

編集長コメント~必要十分な金額を貴重な体験価値に賢く消費する高校生たち 景気と家計の悪化にその機会が奪われる可能性も

今回実施した「高校生お小遣い実態調査2024」では、前回調査と比較して、多少その額がアップしたことが影響しているのか、もらっている金額に対して「満足している」という回答も前回より少しアップ(59.1%・前回差+4.0pt)という結果に。

さらにお小遣いが余ることはないという高校生は半数以上であり、上記の結果にもあるような体験価値に対して賢く消費している様子がうかがえました。

また、「普段の生活の中で、世の中の景気が自分のお小遣いに影響していると感じることがある?」の問いに対して、7割の高校生がNOと回答した一方、「親に物価上がってるから、お小遣いあげないって言われた」「お小遣いの値上げ交渉をしたときに、景気が良かったら応じてくれたんだろうなと感じた」「4月になって食品などが値上がりしているのを聞くと、お小遣いもらう時申し訳なく思う」という、シビアな家計の現状に直面した高校生のコメントも見られ、今後の景気の先行き次第では、高校生の今しかできない貴重な「コト」や「トキ」の体験にも影響が出るかもしれません。(解説/『スタディサプリ進路ブック』編集長・金剛寺 千鶴子氏)

<調査概要>
調査時期:2024年4月5日(金)~4月10日(水)
調査方法:インターネットリサーチ
調査実施機関:株式会社リクルート
調査対象:全国高校生男女(『スタディサプリ進路』の高校生エディター/公式LINE登録者)
有効回答数:682件(男子214件、女子457件、性別を選択しなかった人11件)

出典:スタディサプリ進路(株式会社リクルート)

構成/こじへい

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