2022年4月から東京証券取引所は、「プライム」「スタンダード」「グロース」の3つの市場に再編された。コンセプトが異なる3つの市場、それぞれの平均年収はどのくらいなのだろうか。
SalesNowは、国内540万社の企業情報を完全網羅した日本最大級のデータベース「SalesNow DB」より、上場企業(プライム・スタンダード・グロース市場)の平均年収ランキングTOP10を発表したので、結果をお伝えしよう。
プライム市場の平均年収ランキング、トップは「M&Aキャピタルパートナーズ」
プライム市場は、日本の上場企業の中で特に高いガバナンス基準と財務健全性を持つ企業が集まる市場だ。
大手企業や国際的な競争力を持つ企業が多く含まれており、機関投資家を主な対象としている。
第1位はM&Aキャピタルパートナーズ株式会社。中堅・中小企業を対象とした完全独立系のM&A仲介サービスを提供する企業だ。基本合意までは報酬が発生せず、手数料も業界内では低く設定してある。検討初期から成約まで専任のコンサルタントが担当するのも特徴の1つ。
第2位は株式会社キーエンス。センサー、測定器、画像処理機器、制御・計測機器など、主に工場の生産性向上を実現する機器類を取り扱う大手メーカーだ。販売拠点は46ヵ国240拠点にのぼり、海外での売上比率は6割を超えている。
第3位は株式会社光通信。継続的な収入がある事業(ストックビジネス)を軸に、電力、宅配水、通信回線、保険などの事業を展開している企業だ。事業で生み出したキャッシュをもとに、投資やM&Aも積極的に行っている。
第4位は三菱商事株式会社。三菱グループの大手総合商社で、五大商社と呼ばれる企業の1つ。事業領域は、石油やLNGなどのエネルギーをはじめ、マテリアル、金属、社会インフラ、モビリティ、食品産業など幅広く、世界中で展開している。
第5位はヒューリック株式会社。賃貸事業を中核に不動産ビジネスを手掛ける企業だ。東京23区を中心とした駅至近の好立地に、オフィスビルや商業施設等を数多く保有しており、「3K(高齢者・健康、観光、環境)ビジネス」も手掛けている。
第6位以降は、三井物産株式会社、株式会社ドリームインキュベータ、伊藤忠商事株式会社、マクニカホールディングス株式会社、地主株式会社と続く。