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現実か?CGか?1/1スケールのワイヤーフレームカーを造った町工場の技術力

2024.06.20

他社に真似のできない技術で夢の国にも貢献

ワイヤーフレームカーが話題になったことで山口製作所にも大きな変化があった。

「製作を始めた当時はリーマンショックもあり、弊社も閑散期でした。そんな空いた時間を利用して作ったのがシビックタイプRだったんです。弊社の技術力のアピールになればと思ったところ、新規で来社されるお客様などはワイヤーフレームカーを見た瞬間に笑顔になられますし、安心して仕事をまかせて頂けるようにもなりました」

「結果、売り上げも順調に回復。他社で断わられるような難易度の高い仕事も増えていきましたね」

裏打ちされた技術だからこそ、多方面から依頼が舞い込んだ。

ワイヤーフレームカーは3次元CADソフトで設計したものを元に、ワイヤーを手作業ではわせて溶接し、リアルな形を生み出す。町工場の底力がここに集約されている。

「当時の弊社は鉄板やパイプなどを使用した店舗什器(大量生産)の仕事が多かったので、そこまでの技術力があったかどうかは分かりませんが、納期に間に合わせる為の発想力や誰が作っても同じものになるような治具(原寸の型)を工夫して製作しました」

さらにこんな強みも。

「弊社は受注生産(特注)を主としていて、デザイナー様から頂いたデザインを形にすることを得意としております。これまではハイブランドの展示什器、ファッションショー、浦安にあるテーマパークのパレードカー、コンサートの舞台金物、イベントなども担当させていただきました」

円安&原材料高騰の中で町工場が生き残るためには?

近年、円安の影響で資材費が高騰。世の中小企業は取引先との板挟みになり、苦境を強いられている。この状況を打破し、乗り越えるために必要なことはなんなのか?

「どんなに短納期な仕事や難易度の高い仕事でもすぐに断ることをせずどうすれば作れるのか、社長を含め従業員さんと相談をして決めることが重要だと思います。チャレンジ精神はとても重要で色々な事に挑戦したからこそ、ワイヤーフレームカーのような仕事に携わる事が出来たのだと思っています」

1件1件の仕事を誠実に、挑戦し続けている山口製作所。

目指す未来とは?

「今ある技術を若い世代に引き継ぎながら他社では出来ないような難易度の高い仕事に挑戦し続けたいです。ワイヤーフレームカーの海外輸出なども面白いかもしれないですね」

取材協力
有限会社山口製作所

文/太田ポーシャ

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