逃げ癖の改善方法
最後に、逃げ癖を改善する方法を紹介します。逃げ癖の背景にある気持ちに目を向けて、改善のきっかけを掴んでいきましょう。
(1)感情に向き合う
逃げ癖の背景は、人によっていろいろなパターンがあるため、「自分はどんな感情が嫌で、何を恐れているのか」に向き合ってみるのが改善への第一歩になります。「本当は自分はどうなりたいのか?」についても想いを巡らせてみるのもいいでしょう。
(2)相談できる人を持つ
自分ひとりで考えていると、ネガティブになりがちですが、話すことで客観的に自分の現状を捉えられるようになります。相談できる人を持つことは、中長期的な視点で自分の人生を見ていくのに効果的です。カウンセラーなど専門家にサポートしてもらうのも良い方法です。
(3)逃げたときのデメリットを考える
逃げた場合、どんなデメリットがあるのかを考えてみることも大切です。「この仕事を断ったら一時的には楽になるけど、主要メンバーからは外されてしまう」など、具体的にイメージしてみると、今踏ん張った方が良いと思うこともあるかもしれません。
(4)失敗は受け入れる
逃げ癖のある人は、自分を正当化する言い訳をして、気持ちを誤魔化す傾向があります。うまくいかなかったときに、前向きに気持ちを切り替えていくためには、失敗を素直に受け入れるステップが必要になります。
(5)自分の癖を変えてみる
自分の内面に原因があることは、逃げても問題が先送りになるだけで、また同じことが起こる可能性が高いです。例えば、いつも言いたいことを言えない癖があるのなら、意見を伝えられる自分になるなど、自分の癖を変えていくことが近道です。
(6)自信をつける
日頃から小さな成功体験を積み重ねて、自信をつけていくことも大切です。苦手な人がいるなら、「まずは挨拶から」→「話すときは、少し大きな声で」など、小さな目標を少しずつ実践していくのがポイント。逃げずに向き合えたら、自分をいっぱい褒めてあげてくださいね。
自分の気持ちに向き合ってみよう
逃げ癖を改善していくには、自分が何から逃げたいと思っているのか、何を恐れているのかに気づいてあげることが第一歩。逃げて一時的に楽になっても、いずれ向き合わないといけない時がくるのであれば、少しでも前向きな気持ちで向き合っていきたいですね。
文/高見 綾
心理カウンセラー|“質上げ女子”のお悩み相談。カウンセラー養成コースで豊富な臨床経験を積み、心の世界で学んだことを現実に活かすアプローチに高い評価をいただく。相談数3千超。著書は『ゆずらない力』(すばる舎)。