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2027年にはラップトップPCの4台に3台が生成AIを搭載したAI PCになる見込み

2024.06.16

香港を拠点とする調査会社テクノロジー業界専門調査企業のカウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー (英⽂名: Counterpoint Research HK  以下カウンターポイント社)から、ラップトップPCグローバル市場において、2027年にはラップトップPCの4台に3台は先進の⽣成AIを搭載したAIラップトップPC になる可能性がある、という予測を含むPC Market Trends による最新調査が発表された。

本稿では、同社リリースをもとに、その概要をお伝えする。

AI-Advanced Laptopの普及は、今後2年間で急速に進む

カウンターポイント社ではGenAIラップトップPCを、AI Basic Laptop、AI-Advanced Laptop、AI-CapableLaptop の3つのカテゴリーで分類している。

この分類は、演算能⼒の違い、その演算能⼒におけるユースケースの違い、そして、同じ演算能⼒を得るために必要なエネルギー効率の差を考慮して定義したものだ。

AI Basic Laptopは既に市場に登場しており基本的なAIタスクはこなせるものの、GenAIのタスクを完全にこなす能⼒は搭載していない。NPU(ニューラル・プロセシング・ユニット)やGPU(グラフィック・プロセシング・ユニット)を搭載し、⼗分なTOPS(毎秒1 テラ回の演算)を搭載したAI-Advanced Laptop やAICapableLaptop機種が今年から登場しており、AI Basic Laptop機種と置き換わっていくと考えられる。

GenAIのラップトップPCへの搭載に関して、カウンターポイント社シニアアナリストWilliam Li⽒は次のようにコメントしている。

「AIラップトップPCの⼤部分を占めることになるであろうAI-Advanced Laptopの普及は、今後の2年間で急速に進むだろう。その要因は、チップベンダーがGenAI向け処理の性能を、主な⽤途がカバーできるところまで⾼めてくることにある。

GenAIのユースケースは、エッジ(端末)であれ、クラウドであれ、そのハイブリッドであれ、今後数年間で充実してくる。それにつれて、GenAI は、PC セグメントにおいて、デファクトかつ必須な機能となるだろう。

適切なツールを⽤意することと、エコシステムを構築することは、普及にとって⽋かせない。例えばQualcomm は、Microsoft、Hugging Face などのパートナーと共に、最新のAI Stack(AI処理に向けたソフトウェアのスタック=層状にまとめたライブラリ群)ツールセットを提供しつつ、開発者への教育活動を加速させている」

<図1: 2023年から2027年に⽣成AI搭載ラップトップPC出荷量はCAGRで59%の成⻑率となる予測に>

出典: カウンターポイント社Generative AI Reshaping PC Market Navigating the Shift from Cloud to Localized Computing

■GenAI アプリを実⾏できるAIラップトップPC は、2027 年には同タイプの4/3を占める

Li⽒は次のように続ける。

「ラップトップPC市場全体では、2023〜2027年のCAGRは3%程度になる⾒込みだが、AIラップトップPCに限れば、CAGRは59%の予測である。

演算処理からメモリに⾄るまでの最先端半導体が新しいGenAI 機能の実現を可能にし、消費者にこれまでにない価値を提供する。それがASP(平均売価)の上昇に繋がる。

そして、先端のGenAI アプリケーションを実⾏できるAI ラップトップPC は、2027 年には販売されるラップトップPCの4台に3台に達すると予想している」

GenAI をPC に搭載するにあたって、チップベンダーは⼤事な役割を果たす。

昨今のトレンドに関して、カウンターポイント社アソシエイトディレクターBrady Wang⽒は次のように分析している。

「AI PC の第⼀波は徐々に広がっていく。使われるのは、3 つの主要CPU プラットフォームである、IntelMeteor Lake、AMD Hawk Point、Qualcomm Snapdragon X Eliteシリーズだ。

また、各社は今年後半に発売されるAI ラップトップPC をターゲットにした次世代チップを準備中で、こうしたチップが利⽤可能になれば、複数の価格帯でAI PCの普及が加速する。

また、IntelとAMDは処理能⼒を重視するPC向けのチップを来年出すだろう。どちらかというと効率重視のArmを採⽤するQualcommやAppleに対抗し、AIにおける覇権を争うためだ」

さらにWang⽒は、以下の内容を付け加える。

「また、同時に、AI-Capable Laptopがさらに⾼性能化するトレンドも起きるとみている。⾼性能、あるいは超⾼性能GPUを搭載し、ハイエンドのGenAIアプリケーションの実⾏を可能にするような流れだ。

昨今の⼤規模⾔語モデル(LLM)をエッジで処理したり、さらに先端の⼤規模モデルを扱ったり、ゲーム⽤グラフィックスを⾃動⽣成(AI Gfx)したりできるようになる。NVIDIAなどは⾃社の能⼒をさらに⾼め、このセグメントでのリーダーシップをさらに強固にしようとするだろう」

■クラウドとエッジでの⽣成AIのサポート

コンピューティング環境での⽣成AI 機能サポートは、当初は全⾯的にクラウドに依存していた。

クラウドの⽅が、計算の機能も性能も優れているからで、それを活⽤してモデルの学習も、毎秒何百万も発⽣しうるクライアントからの推論のリクエストも、処理できるだろうと考えられてきた。

しかし、この考え⽅は実現困難なこと以上に、必要な演算容量、コスト、消費電⼒の⾯でも不適切であることがわかってきた結果として、GenAIの処理能⼒をエッジデバイスやPC側に持たせることが重要になってきている。

<図2: クラウドとエッジの双⽅でサポートされる⽣成AI>

出典: カウンターポイント社

GenAIのユースケースに関して、カウンターポイント社アソシエイトディレクターMohit Agrawal⽒は次のようにコメントしている。

「PC におけるGenAI の利⽤はMicrosoft が主導する形になるだろう。Microsoft の様々なソフトやサービスにCopilot AI を深く結合させるような進め⽅だ。

次のOS であるWindows 12 では、開発パートナーであるOpenAI、Adobe、Hugging FaceなどにGenAIやAI全体のエクスペリエンスを普及させる触媒の役割を担ってもらい、⽣産性向上やコンテンツ制作を中⼼にPC でのGenAI 普及がさらに進むだろう。

AI をウリにするWindows 12 が市場に出た時、既存のインストールベースに対するアップグレードや提供するAI 機能のレベルをどう設定するか、今後を⾒守りたい。既存機種の中にはGenAI アプリケーションをネイティブで実⾏する能⼒がないものもあるからだ。

Apple は、GenAI をMac に載せてダークホースとして登場する可能性がある。同社は、ハードウェアからサービスまで、エンド・ツー・エンド垂直統合型事業モデルを採⽤しているため、⾃社開発したArmベースの⾼性能プロセッサーであるM シリーズ、徹底的にチューニングして最適化したMacOS、新設計のLLM、強⼒なGenAIアプリケーションのエコシステム、といったアセットをフル活⽤することができる」

調査概要
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独⾃の調査⽅法で実施したものだ。
調査時期/2023年1⽉1⽇〜2024年4⽉1⽇・市場予測期間は含まない

関連情報
https://japan.counterpointresearch.com
https://www.counterpointresearch.com/research_portal/pc-market-trends-embracing-the-first-wave-of-ai-pc/

構成/清水眞希

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