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「理屈っぽい」と聞くと、あなたはどのようなイメージを思い浮かべますか?
だいたいの人が、理屈っぽい人はなんとなく付き合いにくいと思っているのではないでしょうか。
今回は理屈っぽい人の心理的特徴について取り上げ、付き合いにくいとされる理屈っぽい人と上手に付き合う方法をお伝えしていきます。
「理屈っぽい」の意味とは
まず、「理屈っぽい」という言葉の意味を見ていきましょう。
小学館のデジタル大辞泉によると、
理屈を言う傾向がある。理屈が多い。
と記載されています。
次いで、「理屈」の意味は、
物事の筋道。道理。
無理につじつまを合わせた論理。こじつけの理論。へりくつ。
とあります。
つまり、理屈っぽいとは、無理につじつまを合わせた理論ということからわかるように、話し手が一方的に押しつけている理論と言えるでしょう。この押しつけている感が聞き手からするとめんどうだと感じるのかもしれません。
理屈っぽい人の心理的特徴
次に、理屈っぽい人の心理的特徴をご紹介します。めんどうくさいと思われていることが多い理屈っぽい人ですが、実は長所になるような特徴も持っているのです。
1.プライドが高い
理屈っぽい人に多い特徴に挙げられるのが、プライドが高いことです。
プライドが高い人は他人からの否定を極端に嫌います。なぜなら、他人と比べて自分の価値を認識しているからです。
よくプライドと比較される自尊心という言葉がありますが、自尊心は自分自身で自分の価値を感じることができるのに対して、プライドは他人と比較して自分のほうが勝っていることで自分の価値を確かめます。
否定されることはプライドを傷つけられる行為なので、持論で攻撃してきます。その様が理屈っぽいと捉えられているようです。
2.細かい
会話の中でのふとした発言に対して、多くの人が自分に関係ないものだったら気にしなかったり、気になったとしても周囲の空気を読んで追求しなかったりします。しかし、理屈っぽい人にはそんなスルーができません。他の人が気にしないような細かい部分でも自分が納得できないところがあれば、納得がいくまで追求します。この部分がめんどうくさいと周囲は感じるのかもしれません。
しかし、その細かいところは長所にもなります。みんなが気づかないようなミスを発見したり、些細な変化にも敏感に反応することができるのです。
3.自己肯定感が低い
自己肯定感が低い人も理屈っぽくなる傾向があります。その理由はプライドが高いことの特徴と少し似ていて、自分に自信がないゆえに他人からの否定を受け入れられないのです。
自信がないために相手に負けないように頑なな態度を取ってしまい、それが屁理屈っぽく映ってしまうのでしょう。
4.感情に左右されにくい
理屈っぽい人は、自分の中にある理論を元に行動します。自分の中だけになるものの、筋が通っていることが前提です。つまり、一時の感情などで惑わされることがないということを指します。
関わり方のコツ
理屈っぽい人と関わるときに、覚えておいてほしい3つのコツをここではお伝えします。理屈っぽい人の関わり方を知ることができれば、あなたのストレスはグッと少なくなるはずです。
1.否定しない
特徴で触れたように、理屈っぽい人は否定されることを極端に嫌う傾向があります。なので、相手がどんなにこじつけの持論を話したとしても、否定してはいけません。否定すれば、相手はあなたを納得させるためにその持論を長々と話し続けるでしょう。
どうしても納得できないこと以外は否定せずに、聞き流すことが得策です。
2.話を最後まで聞く
話の途中で自分の解釈などを挟むことなども、できれば控えたほうがいいでしょう。なぜなら相手は自分の理論の道筋を順番にあなたに伝えている最中だからです。
理屈っぽい人は話を細かく1から10まで順番に伝えてきます。そんな中で、あなたの解釈などがもし相手の意向に沿ったものでなければ反論される可能性大です。
よりめんどうにならないためにも、話は最後まで聞くようにすることをおすすめします。
3.長所を褒める
理屈っぽい人には細かいところまで目が行き届くこと、感情に左右されないことなど、長所もたくさんあります。特にその長所はビジネスの場においては大きな力となります。その長所を言葉にして褒めるようにしてみてください。
理屈っぽい人は否定されることを極端に嫌いますが、その一方褒められることでその人から好かれているという仲間意識を持ちやすいのです。仲間だと認識した相手には力になってくれます。うまく付き合うことができれば、心強い味方になってくれる相手だと言えるでしょう。
文・構成/藤野綾子