自分が気分屋であることに悩んでいる人へ
気分屋であることが理由で周囲から人が離れていってしまい、孤独に苦しんでいる人や、自分でもコントロールが難しい気分のアップダウンに疲れている方に対処方法をいくつかアドバイスしたいと思います。
■生活リズムを整える
昼夜逆転生活をしている人は、朝型の生活に変えていきましょう。太陽の光は自律神経のバランスを整える脳内伝達物質であるセロトニンの生成を促して、気分を安定させてくれます。
仕事が休みの日は昼過ぎまで寝ている方もいると思いますが、朝は頑張って起きて10分だけでも太陽光を浴びてください。足りない睡眠は昼寝で補うとよいです。
■整理整頓を心がける
好きになるとグッズを集めたり、資格取得のために問題集や参考書を購入したりするもののすぐに飽きてしまうという方も多いと思いますが、この「飽きてしまったもの」が残っていると毎日気分屋の自分を再確認することになり、自己嫌悪から感情が荒れます。飽きたものは売ったり捨てたりしましょう。身の周りを整えることは気分の安定に繋がります。
■スマホデトックスをする
スマホは生活を便利で豊かなものにしてくれるツールであることは間違いありません。しかし、楽しみを求めて見た動画やSNSなのに、書かれているコメントで一気に悲しい感情になり、反論するために怒りを込めてコメントを書きこむ、など気分屋の人にとっては喜怒哀楽をより激しくさせる危険なツールでもあります。心当たりのある方は1日や週単位で「スマホを見ない時間」を作るスマホデトックスをぜひやってみてください。
■専門機関を受診する
日常生活で工夫や努力をしても気分の移り変わりの激しさが改善されない場合は、病院など専門機関の受診を検討してください。気分屋の状態が精神疾患からくるものであったり、女性の場合は女性ホルモンが原因となっていることもあります。
まとめ
誰にでも気分の変化はあるものですが、過剰や気分屋に対しては、周囲が対応を誤ると心の疲労につながります。また気分屋自身も周囲から人が離れていくことによって孤独や疎外感を感じることになり、結果誰も幸せになりません。感情の安定は「安心」をもたらしてくれます。ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
文/小日向るり子
フィールマインド代表。カウンセリング件数約6000件(2024.4月現在)。カウンセリングのほか人間心理や恋愛コラムの執筆も行っている。