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誰でも嫌なことがあると落ち込む、嬉しいことあれば喜ぶ、など気分が変わることはあるでしょう。また、寝不足の日は機嫌が悪い、出社時が雨だと終日テンションが下がる、など環境や天候によっても多少ムラがあることもあるでしょう。
しかし、そうした自分の気分が周囲の人を始終不快にさせていると、「気分屋」と見られてしまいます。また、自分でもわかっているのに感情をコントロールできない自身に悩んでいる方もいると思います。
今回は、気分屋の特徴と気分屋の人への対処法、また最後に、自分が気分屋であることで悩んでいる人に向けてのアドバイスまで書いてみたいと思います。
気分屋の特徴(言動編)
■物事が続かない
勉強や仕事、習い事などが続きません。最初は張り切っているのですが一度休むとなし崩し的に行かなくなりやめてしまう、あるいは興味の対象が移りやすく、新しいことに興味を持つと前からやっていたことに全く関心がなくなりやめてしまう、というパターンもあります。
■ドタキャンをする
前日の夜や当日の朝、酷い場合は待ち合わせ場所にこない、俗にいう「飛ぶ」ことをする場合もあります。イベントの場合、周囲がスケジュールの大幅な変更や金銭的負担を余儀なくされる場合もあり、人間関係を壊す大きな要因となります。
■計画変更が多い
計画を簡単に変更します。気分屋の上司にあたってしまうと、当初は上司も計画提案に乗り気だったのに、いざ提案書を作って持っていくと「それはやっぱりやめよう」と却下されるなど、部下からみるとクラッシャー上司となる可能性が高いです。プライベートでは、恋人の度重なるデートの計画変更や人生設計変更に振り回されることが多く、恋愛の悩みが深くなります。
■言動に一貫性がない
痩せたいと言いながら食べすぎをやめない。成功したいと言うくせに学びをしない、など言っていることとやっていることに一貫性がありません。周囲は不思議に思うのですが、当の本人は常に「その時の気分」で行動したり言ったりしているだけなのです。
気分屋の特徴(メンタル編)
■飽きっぽい
仕事、趣味、恋愛、対象はさまざまですが、総じてすぐに飽きてしまいます。あらかじめこの特徴を知っていれば、周囲の人も割り切って見られるのですが、気分屋であるというキャラクターを知らない人は振り回されて疲れて果ててしまいます。
■持続力が弱い
物事を継続する力が弱いです。「意志が弱い怠け者」と見られてしまうことも多いのですが、持続力は本人の器質や幼少期の教育環境といった、当人ではどうすることもできない要因が背景にある場合も。
■成功体験に乏しい
前述の「持続力が弱い」と関連しますが、成功するために継続は欠かせません。つまり継続する力が弱いため、成功体験ができないのです。
■自己肯定感が低い
自分で自分自身を肯定する感情が低いと、他人の顔色や環境に自分の感情が容易に流されてしまいます。その結果、自分の気持ちもコロコロ変わってしまうのです。
■精神や身体の疾患がある
双極性障害や境界線パーソナリティ障害などの精神疾患、女性の場合は女性ホルモンのバランスの乱れが隠れていることもあります。
気分屋な人への対処法
■期待をしない
その人が自分にとって大切な存在で、継続的な関係性を築いていきたい人であれば別ですが、そうでなければ「期待しない」ことが一番の対処法です。期待をしなければ傷つくこともありません。ドライな考えですが、自己防衛には大切な考え方でもあります。
■相手の感情に合わせない
雰囲気的に受け流すことが可能であれば、気分屋の言葉は軽く受け流しましょう。気分屋の人は熱しやすく冷めやすい性格傾向があるため、特に感情が熱しているときは、話に乗らないようにしないと巻き込まれる可能性があります。相手の感情に振り回されないためには、自分の自己肯定感をあげていくことが大切。自分に自信があれば相手に振り回されなくなります。
■関わらない
気分屋の人に振り回されて疲れ果てている自分を感じたら「その人は私にとって必要か?」と自分自身に問いかけてみましょう。そして、必要だとしたらなぜ必要なのか、どの程度必要なのか、をじっくり考えてください。一度関わった人とずっと関わらなければならないということはありません。「切る」「卒業する」という概念は人間関係にもありうることです。